障害者用の駐車票:不正利用者が急増

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 カリフォルニア州車両管理局(DMV)が発行している身体障害者用の駐車許可表示票(プラカード)を不正に利用し、駐車するケースがロサンゼルス・ダウンタウン周辺で多発している。
 カリフォルニア州法では、身体障害者向けの駐車許可表示票の所持者は、身体障害者専用の駐車スペースはもちろん、有料のメーターパーキングでも時間制限なしに無料で停めることが許可されている。
 しかし近年、この駐車許可表示票の不正利用件数が急増。州当局によると、特にダウンタウンのファッション・ディストリクトとバンカーヒル周辺で多く見つかっており、本当に障害のある人が、専用駐車スペースに車を停めることが困難な事態が生じている。さらには、本来なら各自治体の歳入となるはずの駐車料金も回収できない状況が続いているという。
 また同地域の小売店などは、「駐車許可表示票の不正使用により、顧客が利用する路上パーキング・スペースが塞がれて、商売のマイナスになっている」と、当局に苦情を申し立てている。
 身体障害者向けの駐車許可表示票は障害者の名前で登録されており、障害者自身が運転しているか同乗していない場合は違反となり、罰金が科せられ、表示票は没収される。DMVによると、不正利用する人の多くが、家族など身内が所持している駐車許可表示票を不正に利用しているという。
 DMV取締官のホセ・マルティネス氏は、「本当に身体に障害がある人の多くは家にいることが多く、あまり運転はしない。表示票を掲示し、何不自由なく運転している人の多くは不正利用者だ。長時間にわたり、無料駐車パスとして使っている」と指摘。実際、取り締まりで違反を指摘された人の多くは「表示票の持ち主は自分の家族で、今は家にいる」と釈明するという。また、運転中は表示票をはずし、駐車する時だけバッグなどから取り出してバックミラーのところに掲示するだけの人も多い。
 今週、ロサンゼルス・ダウンタウンで取り締まりに当った複数の取締官は違反キップを次々と発行したが、違反を承知で表示票を使用していたのか、誰も弁解しなかったという。表示票使用違反は、最大1000ドルの罰金が科せられる。
 身体障害者の駐車表示票の申請は、医師やカイロプラクター、検眼医からの診断を受け推薦状をもらった人に限りDMVが発行する。現在、加州の運転者の10人に1人が身体障害者用の駐車許可表示票を所持しているとされるが、医師が表示票を希望する患者に対し、十分な診断を行っていないのではないかとの指摘もある。
 DMVでは、身体障害者用の駐車許可表示票の不正利用取り締まりを、今後一層強化していくとしている。  
 

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