超高速で走り抜ける「ラジエーター・スプリングス・レーサー」
 アナハイムにあるディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー内に新たなテーマパーク「カーズランド」が16日にオープンした。人気アニメ映画「カーズ」の舞台となったルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」をそのまま再現したおよそ4万8500平方メートルの敷地内には、アトラクションやレストランが立ち並び、子どもから大人まで、まるで映画の世界に紛れ込んでしまったかのような感覚が楽しめるテーマパークとなっている。
レースの始まりを知らせるキャラクターたち
 「カーズランド」の中にはライドアトラクションの「ラジエーター・スプリングス・レーサー」、赤ちゃんトラクターの後ろに乗り込み、方向転換しながらジュークボックスから流れる音楽に合わせてコースを回る「メーターのジャンクヤード・ジャンボリー」、空気圧で浮き上がる2人乗りのタイヤに乗りこみ、左右に動いたり回転しながら、空中をすべるように移動する「ルイジのフライング・タイヤ」の3つのアトラクションがある。
 中でも目玉となっているのが、スリル満点の「ラジエーター・スプリングス・レーサー」だ。映画の中でも舞台となっているオーナメント・バレーとラジエーター・スプリングスの町の中をカリフォルニアの青空の下、時速40マイル(時速65キロ)で走り抜けるレース・アトラクション。映画「カーズ」を見たことがない人でも思わずその世界観に引き込まれてしまう。同アトラクションはファーストパス・チケットを提供しているので、来場者にはまず入手することを勧めたい。
 カーズランドに一歩足を踏み入れると、映画の中の主人公ライトニング・マックイーンやメーターをはじめ、ラジエーター・スプリングスに住む彼らの友達すべてがおり、来場者を出迎えてくれる。
 映画の中でも登場する「フローのV8カフェ」「ラモーンのハウス・オブ・ボディ・アート」「ラジエーター・スプリングス・キュリオス」などの店はレストランや土産店になっている。
 カーズランドのオープンと同時に、カリフォルニア・アドベンチャーの入り口付近もリニューアルした。「ブエナ・ビスタ・ストリート」として生まれ変わった玄関口は、ディズニーの生みの親ウォルト・ディズニーが夢と希望を胸にカリフォルニアにやってきた1920年代のロサンゼルスの古き良き時代の街並みを現代によみがえらせた。
 さらに37年に映画「白雪姫」が初上映された劇場をモデルにした高級感あふれるラウンジ兼レストラン「カーセイ・サークル・シアター」も誕生。当時の交通手段の乗り物を再現した「レッドカー・トローリー」は来場者をカーズランドまで送り届ける。
 またティム・バートン監督の映画「アリス・イン・ワンダーランド」からヒントを得て、最新の音楽とともに繰り広げられる不思議なパーティー「マッド・ティー・パーティー」も今年の夏のイベントとして開催。夢のテーマパークがより一層パワーアップし、来場者を歓迎する。【吉田純子、写真も】

レストランやカフェが立ち並ぶラジエーター・スプリングスの街並

 

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