二世週祭コロネーション:新女王はフォリックさん

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前年度女王のエリカ・オルセンさん(左)からティアラを被せてもらうエミリー・フォリック新女王

 「2012年度の二世週女王は、エミリー・ミチ・イイジマ・フォリックさん」—。静まり返った日米劇場に、チャンネル7のニュースアンカー、デービッド・オノさんとともに司会を務めた女優のタムリン・トミタさんから発表された新女王の名前が響きわたると、会場はコミュニティーメンバーや応援団らの大きな歓声に包み込まれた。
 第72回二世週日本祭の「コロネーションボウル」が11日夜、日米劇場で盛大に開催され、オレンジ郡日系評議会推薦のフォリックさんが2012年の南加日系社会の「代表」となる新女王に輝いた。

コミュニケーションスキルの審査で話すファーストプリンセスに輝いたクリスタル・アキエ・ハナノさん

 ファーストプリンセスにはウエストロサンゼルス日系市民協会とベニス日系コミュニティーセンター推薦のクリスタル・アキエ・ハナノさん、また前向きで親しみやすさが求められるミス・トモダチにはガーデナ・イブニング・オプティミストクラブとロフト・ハワイアンレストラン推薦のケイトリン・チエ・サクライさんが選ばれた。
 今年は計7人の候補者が参加。7人は日系社会を代表するため、日本文化をはじめ、日本語、生け花、茶道、着物の着付け、日本舞踊、歩き方、スピーチ、メイクアップなどを習得。ステージ上でそれらを発揮した。
 きらびやかに輝くティアラにガウンを身にまとった新女王フォリックさんは、「(自分の名前が呼ばれた時は)びっくりしたけど、とっても嬉しい。これから1年間日系社会の代表として各地を訪問し、さまざまな人に出会えることを栄誉に感じる」と満面の笑みで答え、支援してくれたオレンジ郡日系評議会やコミュニティーメンバー、家族や友人にあらためて感謝した。また、緊張から「ステージ上のことはほとんど覚えていない」といい、「この日のために仲間と一緒に習得したすべてを生かせたのだと思う」と振り返った。
 「昔はとてもシャイな性格だったのに」と、新女王としてステージ上で堂々と振る舞う娘を遠目に眺めていた母ネイミーさんは、エミリーさんからコロネーションに出場したいとの話があった時、「とにかく驚いた」というが、「責任を全うする」という彼女の決意を聞き支援した。父ジェフさんは、「これから日系社会の代表としてさまざまな経験をし、人としてさらに大きく成長できると思う」とエールを送った。
 フォリックさんは、UCアーバインでビジネス経済学を専攻、学士号を取得後、ファッションデザインと商品管理を学んだ。現在は、水着の「ルナダ・ベイ」社で働く。余暇はトライアスロンのトレーニングをするなど活発に活動している。

タムリン・トミタさん(右)の質問にユニークな受け答えで会場を沸かせるミストモダチのケイトリン・チエ・サクライさん

 「私はランナーではありません。走るのは嫌いです」との出だしで始まったフォリックさんのコミュニケーションスキルでは、走ることを決意した裏には、走ることができない病気と闘う人たちの支えになりたいという気持ちがあったと話し、これからも白血病やリンパ腫、骨髄腫と闘う患者とその家族を支援する団体「Leukemia and Lymphoma Society」のために走り続けると述べ、会場の人の心をつかんだ。
 質疑応答では、「世界の協調を祝うがテーマの今年の二世週祭。今後出会うさまざまな国の人に、どのようにわれわれコミュニティーの文化を分かち合いますか」との質問に対し、フォリックさんは「二世週祭」を挙げ、「世界にわれわれのコミュニティーを広めるには最高のイベント」と堂々と答えた。
 コロネーションの審査員には、2007年ミスティーンカリフォルニアのローレン・クックさん、女優エイミー・ヒルさん、南カリフォルニア日系企業協会(JBA)の増田義彦会長、アダム・シフ下院議員、1952年二世週女王のエム・カトウ・ヤマダさんの5人が当り、候補者の「個性」「知性」「コミュニケーション能力」「身のこなし」「全体的な美」を厳しく審査した。
 2年ぶりに日米劇場での開催となった今年のコロネーションボウルは、エミー賞に出席のため遅れて参加したオノさんの代わりを務めたロドニー・カゲヤマさんとトミタさんの司会で幕開け。淡い色の着物姿で登場した7人は「我慢」を合唱した。エンターテインメントではコールドトーフによる即興劇「ミスター・二世週」が披露され、会場は笑いの渦に包まれた。
 7人はこれから1年間、南加日系社会の「代表」としてさまざまなイベントに参加し、日本をはじめハワイやワシントン州などを訪れ、親善大使として活動する。
【取材=中村良子、写真=木村一也】

2012年度二世週祭のフォリック新女王(中央)とコート(後方)


【写真上】コロンーションのオープニングで「我慢」を合唱する7人【同下】息の合った華麗なダンスを披露する7人

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