市議会区の再編成問題:韓国系住民、LA市を告訴

0

2月に開かれた公聴会で意見を述べるウィルシャーセンター・コリアタウン近隣同盟の支持者


 10年に一度行われる市議会区境界線の再編成問題で韓国系住民5人は7月31日、地図作成の過程で人種を動機とした違憲行為があったとし、ロサンゼルス市を相手取り連邦裁判所に訴訟を起こした。
 訴状によると、原告側は7月1日に施行された現地図の使用を禁じ、裁判所管理の下、あらたに地図を作成することを求めている。
 市議会区境界線は、区を代表する市議選出にかかわるため、各15区の人口が均等になるよう10年ごとに再編成する。今回の地図は、各市議が指名した20人の市民から成る再編成委員により2010年に行われた国勢調査をもとに再編成された。
 昨年末から始まった一連の公聴会では、多くの市民やコミュニティーがそれぞれ同じ区に収まることができるよう訴えた。中でも、長年にわたり複数の区に分けられてきたコリアタウンの住民は、周辺のタイタウンやフィリピーノタウンらとともに「ウィルシャーセンター・コリアタウン近隣同盟」として1つの区にまとめるよう訴え続けた。
 しかし市議会により承認され、7月1日から施行された地図では、同コミュニティーがハーブ・ウェッソン市議会議長の10区と、エリック・ガーセッティー市議の13区に分割され、彼らの意見は聞き入れられなかった。
 韓国系住民の弁護を無料で引き受けた弁護士事務所「Akin Gump Strauss Hauer & Feld LLP」によると、ウェッソン市議会議長が指名した委員は、10区のアフリカ系人口を意図的に増やすため、韓国系コミュニティーを犠牲にしたと指摘。さらに、隣接するサウスロサンゼルスを管轄区に含むバーナード・パークス市議の8区からもアフリカ系人口を引き入れたとし、人種を動機とした違憲行為があったと訴えた。
 ロサンゼルス市検事局は、訴状を見ていないので現時点ではコメントできないとし、訴状が届き次第、対応すると述べた。【中村良子、写真も】

Share.

Leave A Reply