白組連覇、接戦制す―熱唱で観衆600人魅了

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白組が連覇を果たし、くす玉が割られた

 二世週祭の公式イベント、第26回「米国カラオケ紅白歌合戦」(楽唱会主催・菊地日出男会長)が5日、日米劇場で催された。両軍の26選手が熱唱し、約600人の観衆を魅了。接戦の末、昨年に続き白組が連覇を果たし、対戦成績を14勝12敗とリードを広げた。イベントは、東日本大震災の復興支援チャリティーショーとして開催された。

紅白歌合戦は、東日本大震災の復興支援のチャリティーショーとして開かれた。楽唱会の松本久子さん(右)から寄付金を贈られる南加県人会協議会会長の岩下寿盛さん

 夏最大のカラオケの祭典に各組、13人が晴れの舞台を踏んだ。出演歌手は演歌やポップスなど、曲に合わせた美しい衣装に身を包み、日頃鍛えた自慢ののどを披露。一曲終わる毎に満員の会場から大きな拍手が贈られた。
 前半戦を終えた幕間には、イベントの収益からの寄付金の贈呈式が行われ、南加県人会協議会会長の岩下寿盛さんに1000ドルのチェックが手渡された。岩下さんは楽唱会の活動を称賛し、謝辞で「依然として避難所生活を強いられている被災者もいる」と力を込め、継続した支援を訴えた。途中審査が告げられ、白組が459—457と僅差でリード、両者互角に競り合った。
 後半戦は、各組ベテランの実力者を次々に投入。両軍一歩も譲ることのない一進一退の攻防が、最後の最後まで続いた。白組のトリは「玄海あばれ太鼓」を歌った福島広志さん、大とりを「桜の如く」で紅組の西さゆりさんが締め、全出場者が歌い終えた。結果は、白組877点、紅組862点というわずかな差で、白組が2年連続優勝を飾った。
 日本から招いたゲストが登場しイベントに花を添えた。津軽三味線と坂東流舞踊の花園直道、あずみ、日舞の五條詠三が共演した。

抜群の声量で観衆を魅了した桜井くみ子

 審査の間には、若手演歌歌手・桜井くみ子が約40分にわたりショーを展開し、抜群の声量で観衆を魅了。舞台を降りて会場を歌いながら回ると、握手したり写真のリクエストにピースサインで応えるなどカラオケファンと触れ合った。「あばれ船」と新曲「別れの港」の持ち歌2曲に加え、日系社会の歌合戦でしばしば歌われる千昌夫の「北国の春」なども披露。その北国が、東日本大震災で甚大な被害を受けたことに心を傷めており、早期復興の願いを歌に込めた。岩手・山田に地方公演を控え「歌で被災した人々の心を癒したい」と意欲を示している。
 桜井は、ポップなどに押され、若者の演歌離れを憂う。日本の歌謡界とは裏腹に当地では演歌が根強い人気だと知り「とてもうれしい。『日本=演歌』という心をこれからも大切にしてほしい」と願った。ノリのいい観客に対しては「とても温かく迎えられ、元気になってもらう気持ちで来たけど、逆に励まされた」と述べた。
 審査委員長を務めた奈良佳緒里さんは、歌合戦を総評し「紅、白ともにみんながんばった。とても感動的なショーだった。これからもがんばって、ずっと歌い続けてもらいたい」と期待を寄せた。菊地会長は「お客さんが盛り上がった紅と白、どっちが勝ってもおかしくない、いい歌合戦だった。楽唱会を支えてくれたスポンサーやボランティアに感謝したい」と称えた。【永田潤、写真も】

ステージを降りて歌うサービス精神旺盛な桜井くみ子


各組でとりを務めた福島広志さん(写真左)と西さゆりさん(同右)


最終審査の結果は、紅白それぞれの色の球を会場に投げた

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