観水流米国錦友吟詩会:長唄、津軽三味線も初参加

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「雛鶴三番叟」を披露したみのり会メンバー

 観水流米国錦友吟詩会は4日、トーレンスのミヤコ・ハイブリットホテルで南加地区秋季大会を開催した。今回は同じ南加地区で活動する長唄の「みのり会」と津軽三味線の「佐々木光露会」と初の合同発表会となり、日本の伝統芸能の継承と普及に努める3団体が日頃の練習の成果を披露した。

あいさつに立つ竹之下観水・会長宗家

 今大会には同吟詩会の南加地区だけでなく、北加、中加、岡山支部の会員も遠路はるばる参加した。一般の来場者の姿もあり、会場にはおよそ100人が集まった。
 あいさつに立った米国錦友吟詩会の重川昭水・南加地区理事長は、「詩吟を通して自らの精神を養い、今後も観水流の発展のために尽力してほしい」と会員に呼び掛けた。
 観水流米国錦友吟詩会の竹之下観水・会長宗家は、今大会では長唄と津軽三味線も披露されることを受け、「長唄と津軽三味線の気迫には詩吟と通じるものがある」と語り、「3団体が今後もさらなる伝統文化の普及のため協力していけたらいい」と述べた。
 同吟詩会では会員の高齢化が進む一方、若者の参加が遠のき、詩吟だけでは若年層に興味をもってもらうことが難しくなっているという。こうして同じ地区で日本の伝統芸能を教える3団体が合同で開催することで、さらに多くの人の関心を集めたいとの願いが今大会には込められていた。
 大会の趣旨に賛同した「みのり会」代表の杵屋勝美典さんは、「長唄だけでなく日本の伝統芸能が披露される機会が増えたらいい」と力を込める。
 2年ほど前から口コミで生徒が集まり、この日を機に正式に会を立ち上げたという「佐々木光露会」代表の佐々木光露さんは、現在日本でも若者の伝統芸能への関心が薄れていることを危惧し、「これから南加地区で日本文化の魅力を伝えていきたい」と語った。
 第1幕では同吟詩会会員による吟詠が行われ、第2幕では長唄、同吟詩会の指導者吟詠、津軽三味線、続いて岡山支部の吟士たちが吟詠を披露した。
 指導者吟詠では、会員たちは手本となる経験豊かな師匠たちの吟詠に静かに聞き入る姿が見られた。
 観水流は日本では唯一岡山県にあり、同支部の安田陽水代表は、「今大会はわれわれにとって海外研修。米国の吟士たちの吟詠は素晴らしく、大変勉強になる」と語り、米国で日本の伝統芸能の継承に励む吟友たちを称賛した。【吉田純子、写真も】

「津軽三味線六段」を演奏した佐々木光露会メンバー

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