南加青森県人会:ねぶたの音頭で新年祝う

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「ラッセラー」の掛け声とともに参加者全員で記念撮影

 毎年二世週祭でねぶたを披露し、故郷の伝統芸能をロサンゼルスで広める南加青森県人会(奈良・佳緒里・ターナー会長)が20日、小東京のミヤコホテルで恒例の新年会を開催した。およそ60人の会員らが集まる中、同県の民謡やゲームなどの余興を楽しみ親睦を深めた。
 ハリウッドでメイキャップアーティストとして活躍する奈良会長があいさつに立ち、今年が巳年であることに触れ「へびは神様のお使いで清く正しい生き物。へびにちなみ、今年もみなさんが清く正しい1年を過ごせますように」と願った。
 同会は「ねぶた囃子保存会」をもち、二世週祭で晴れの舞台を踏むため、年間を通して笛や太鼓の練習に励んでいる。お囃子の人数も増えており、ねぶたの普及に向け会員らが協力している。
 今年は同保存会のメンバー数人が招待を受け、ねぶたについて勉強するため本場青森県に赴くという。
 同会にはねぶたに魅せられ入会した他県出身者の姿もある。今年新たに入会したのは6家族(計9人)。
 サンディエゴ在住の野村藍子さん、スティーブ・マローさん夫妻は昨年8月に入会した。野村さんは青森市出身で、幼い頃からねぶた祭りに参加。一方マローさんは以前、同県の三沢基地に勤務していたこともあり、本場のねぶたを見たことがある。入会後は夫婦揃ってお囃子の練習会に参加し「これからも続けたい」と意欲をみせた。

JETプログラムで青森県に行ったケルシーさん(左から2人目)に津軽弁を聞く奈良会長(右から2人目)

 新年会には日本政府主催の外国語青年招致事業「JETプログラム」に参加し、青森県の学校で1年間英語を教えたケルシー・レッドフォードさん、アレックス・ビヤヌエバさん、テイラー・ニールソンさんの姿もあった。
 滞在中は県内をドライブ旅行し、美しい青森の自然を満喫したという3人。「へばな(またね)」など津軽弁も習得。「青森の人々は温かく、食べ物もおいしい。すべてが楽しい1年間だった」と振り返り、同県出身の会員との交流を楽しんだ。
 昼食後のエンターテインメントが始まる前には、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」のミュージックビデオが上映された。「この曲をぜひみんなに聞いてほしかった」と語る奈良会長は昨年、自身の一番弟子を亡くした。「誰もが大切な人を失った経験があるはず。震災では多くの方が亡くなりました。しかし悲しみは乗り越えなければなりません」と訴えかけ、まな弟子、そして震災の犠牲者の冥福を祈るとともに、復興に向け被災地にエールを送った。
 エンターテインメントではゲーム、松豊会による青森県民謡の披露、会員の三味線演奏、米国版紅白歌合戦でもお馴染みの山路ジャニーさんのステージのほか、ねぶた囃子保存会が会場いっぱいに響き渡る太鼓の音とともにパフォーマンスを見せた。笛や鉦の音色と力強い「ラッセラー」の掛け声も重なり、会場全体が熱気に包まれ、新年会は大いに盛り上がった。【吉田純子、写真も】

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