新年を日本で迎えて

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 久しぶりに日本で年越しをした。元日を日本で過ごすのは4年ぶり。おせち料理や雑煮など正月ならではの料理や行事を満喫できるとあって、帰省前から気持ちは高揚していた。
 1週間という限られた時間を無駄にはできまいと、今回初めて羽田—ロサンゼルス間を運航する深夜早朝便を利用。深夜にLAを出発し機内で眠っている間に早朝には日本に到着するため、その日1日を活用できる。早速その足で温泉に直行し、旅の疲れを癒した。
 日本に着くとどこもかしこも正月ムード。デパートやホテルのロビーには豪華な正月飾りが飾られ、ゲストを迎えていた。
 一方、家庭では玄関や門に門松を飾る風習が薄れている印象を受けた。私が幼かった頃は、松竹梅が揃った門松を近所でよく見かけたものだが、近年は門松を飾らない家も多くなってきている。立派なものでは1体数万円はするので、この不景気では財布の紐がかたくなるのは仕方のないことなのだろうか。少し寂しい気がした。
 また正月と言えば初詣。例年全国一の参拝者数を誇る明治神宮に出掛けたが、案の定大変な込みよう。外国人観光客は、境内に入る前から伸びる長蛇の列を前に、来た道を戻っていく人の姿も。正月の風物詩とはいえ、寒い中待ち続けて参拝することはなかなか理解できないことなのだろうか。そんな彼らを尻目に日本人は辛抱強く待ち、1年の無病息災など、それぞれの思いを胸に参拝していた。
 楽しい時は瞬く間に過ぎるもので1週間の日本滞在は非常に短く感じた。よく年末になると「今年もあっという間だったなあ」と話す声を耳にするが、これには年をとるのもあっという間、年齢を重ねることへの嫌悪感さえ漂う。辛い時期は長く感じ、楽しい時はすぐに過ぎてしまうもの。そう思うと1年を振り返った時、早かったと感じるのはそれだけ楽しい時を過ごせたということ。堅苦しい新年の抱負より、今年も笑顔が絶えず「楽しくてあっという間だった」と感じられるような1年にしていきたい。新年を日本で迎えそう決意した。【吉田純子】

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