レーシック体験記

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 先日レーシックの手術を受けた。きっかけは昨年の東日本大震災。不自由のない生活をしていても、自然災害の前ではなすすべもない。南カリフォルニアも大型の地震が来るのではないかと予想されて久しい。
 筆者は強度の近視のうえ、斜視と乱視も入っており、眼鏡またはコンタクトレンズがないと手元もおぼつかない。普段はコンタクトレンズをしているが、災害が起こったときに、替えのレンズを持っていなければ、救助が来る間どうなるのだろうか。また自宅で被災した場合、サイドテーブルに置いてある眼鏡が壊れた場合どうすればいいのか。幼い子供の手を引いて逃げる際、守るべき親の視界が悪くて子供に被害が及んだらどうしよう、などと考えていくうちに、不安が広がった。
 周囲の知人に聞いてみると、コリアタウンにあるクリニックで受けたというので早速電話してみる。先生は韓国人で、こちらが日本人と知って、近年の竹島問題などの背景があってかどうか、「手術で使う機械はすべて日本製だから安心しなさい」と勇気(?)づけられた。
 コンサルテーションの後、1週間後クリニックに向かう。すでに手術待ちの患者が何人かいる。いやがうえにも緊張が高まる。名前を呼ばれて手術台の上に仰向けに横たわると、動かないようにとテープで固定された。右目から始めると告げられ、瞬きを防ぐために、なにやらプラスチック製のもので目を固定され、怖くても瞬きができない状態に。そこに機械がどんどん近づいてくる。目を見開いたまま、近づいてくるものを見つめるというのはかなりの恐怖。「ジリジリジリ」という音とともに角膜を焼く匂いがする。左も同じ。
 手術後に外に出ると少しの間、時計の針や遠くの空が鮮明に見えて感動した。それもつかの間、麻酔が切れてくると痛みが襲ってくる。最初の2日間はもらった点眼薬を差しながら痛みに耐えたが、2カ月経ち、経過は順調。当分は問題ないようだ。準備はしているものの当地の地震も当分来ないでほしいと願う。【下井庸子】

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