バスルーム受難

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 自宅のバスルームが水浸しになり、隣の部屋のカーペット、壁、廊下とダメージを受けた。
 当初は漏れた水道管を修理して事は済むはずだった。水道管修理が終わり、開いた穴をふさいでもらうためハンディマンを雇った。ついでにバスルームのバスタブと洗い場に施してあったシリコンの修理を頼んだところ、塗っても塗っても洗い場床のタイルから水が染み出してシリコンが乾かないという。
 おかしい、というのでタイルを剥がしてもらったところ、なんとセメントが水浸しで、手ですくうと液状になって滴る始末。バスタブ脇のタイルも剥がしてもらうと、バスタブを支えてある木枠が腐ってボロボロでカビだらけ。どうりでバスタブに浸かるとカビ臭かったわけだ。
 実は数年前にバスルームは全面改装したので、このような状態になるはずがないのは素人でも分かるというもの。工事を請け負ったハンディマンの手抜きとしか考えられない。しかし、文句を言ってやり直させようにも、本人はすでにアメリカを出国していて、どこにいるかもわからない。仕方がないので別のハンディマンを雇うことにした。
 修理という域を超え、大掛かりな工事が始まったのだが、営業上手な彼はあれもこれも修理が必要だと言い出した。彼の言う通りにしてはいくら予算があっても足りない。別のハンディマンを探すことにしたのだが、腕が良くて、信頼できて、価格もリーズナブルという人を探すのは難しい。困っていると、見かねた友人が一人の腕利きを紹介してくれた。
 この腕利き職人はリーズナブルな値段で、あっという間に修理をしてくれ、ようやく安心して風呂に入れるようになった。まだ寒い時期だったのと、仕事で疲れた体には温かい湯船に浸かるのが一番。この習慣は長年アメリカに住んでいても変わらない。
 今回のことでいろいろと学んだことも多いが、なんといっても紹介してくれた友人に感謝である。持つべきものは信頼できるリソースを持ってる友人だ。【下井庸子】

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