イイノ、ビショップ両氏へ授与:日米関係の促進、強化に貢献

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 日本政府は4月29日付で、平成25(2013)年春の叙勲受章者を発表した。在ロサンゼルス日本総領事館管轄区域関係者では、トーマス・イイノ氏に旭日中綬章、金子・ビショップ氏には旭日双光章が授与される。
 イイノ氏は日米間の経済関係強化、文化交流、相互理解の促進に寄与、ビショップ氏は日米地域交流促進がそれぞれ認められた。両受章者の対日功績を紹介する。
 なお、イイノ氏は5月21日(金)午後2時から総領事公邸で予定されている勲章伝達式に出席し、ビショップ氏は5月15日に東京で行われる天皇拝謁および勲章伝達式に臨む。
【旭日中綬章】
トーマス・イイノ(70歳)
米日カウンシル理事長

旭日中綬章を受章したトーマス・イイノ氏
 トーマス・イイノ氏は1965年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校会計学部を卒業後、父親ショーさんの会計事務所で会計士としての道を歩み始めた。父親の引退後に社長に就任し、83年に、さらに規模を拡大した同事務所はデロイト・トウシュ・トーマツ会計事務所に合併・吸収され、同氏は南カリフォルニア支社国際部門を任され、数々の大手日系企業の米国進出と日系米国人経営企業の成功に寄与した。

旭日中綬章を受章したトーマス・イイノ氏

 その他、カリフォルニア州政府会計委員会会長、さらに全米州政府会計委員会会長を歴任し、現在はロサンゼルス市長貿易諮問委員会委員を務めるなど、カリフォルニア州政府関係でも多くの役職に就き、日系企業や日系コミュニティーと州政府、郡、市当局との橋渡し役として活躍する。
 さらに、長年日系社会の発展に広く貢献しており、敬老シニア・ヘルスケア理事、全米日系人博物館理事、日米文化会館理事長を歴任した。理事長を務めるパシフィック・コマース銀行は、全米本土で唯一の日系人を主な株主とする銀行として、日系の中小企業への融資を行っている。また、米日カウンシルでは設立当初から牽引役となり、現在その理事長を務めている。また、日系社会の発展と、在米日系人リーダーシップ招聘プログラムのような人と人との交流や、ビジネスや外交、教育といったさまざまな分野を対象とする各種プログラムにも大きく貢献している。さらに2012年には、アイリーン・ヒラノ・イノウエ米日カウンシル会長とルース駐日大使とともに、「トモダチ・イニシアティブ」を立ち上げ、東日本大震災からの日本の復興を支援するとともに、長期にわたり日米間の文化的・経済的な結び付きを強化し、友好を深める形で、両国の将来の世代に投資するため、各交流プログラムの企画運営に尽力する。
【旭日双光章】
金子ビショップ(83歳)
サンディエゴ横浜姉妹都市協会会長

 金子ビショップ氏は、1930年に愛知県名古屋市にて出生。幼少時から茶道や生け花などの日本の伝統文化に接してきた。英語学校で培った英語力を生かして、在日米空軍基地の酒保システムの在庫管理業務に就き、その後米国人の現在の夫と結婚した。サンディエゴ市に移住後、茶道の教授として、多くの大学、博物館、日本庭園や市民団体において茶道を披露し講演を行うなど、日本文化の紹介・普及に取り組んできた。

旭日双光章を受章した金子・ビショップ氏

 サンディエゴ市の日本庭園ジャパニーズ・フレンドシップ・ガーデン「三景園」では、設立に必要な基金集めのためのプロジェクトメンバーの1人として、庭園設立に大きく貢献した。完成後も同庭園で行われる多くのイベントの計画・主催にかかわり、84年から同庭園の副会長として、世界的に有名な日本人の書道家らを招いた書道展覧会を20回以上開催するなど、サンディエゴ市民への書道の紹介および日本文化の理解促進に努めてきた。さらに、在ロサンゼルス日本総領事館および日本国外務省の後援を受け、サンディエゴ市の教育関係者に対して「今日、日本を理解する」と題した文化教育セミナーを開催するなど、同市の教育界へも日本文化を紹介した。
 57年に発足したサンディエゴ横浜姉妹都市協会においても、両都市間の交流強化・促進のため、多くの功績を残している。2002年に同協会の会長に就任し、両都市間での親善使節団の派遣および受け入れや、「赤い靴の少女像」「忍耐像」の友好記念碑の交流などを行った。近年では、11年の東日本大震災後、同協会の会長としてサンディエゴ市民団体に被災者への募金を働きかけ、1万ドル以上の義援金を被災地に送った。これら数多くの功績を受けて横浜市は2012年11月、ビッショプ氏が会長を務めるサンディエゴ横浜姉妹都市協会に対し第61回横浜文化賞を授与した。さらに12年11月、姉妹都市関係における日米相互理解および友好親善の促進への貢献を謝して、在ロサンゼルス日本総領事から総領事表彰を受けた。
 その他にも数十年にわたり、サンディエゴ市人権擁護委員会委員、サンディエゴ市国際関係理事会副理事およびサンディエゴ市国際民芸博物館評議会員などの重役を務めている。

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