
カリフォルニアらしい青空が広がる中、とうもろこし畑の横を散策する参加者

震災発生から現状まで、被災地の様子を学ぶ参加者
時折心地のいい風が吹く最適な気候の中、今年で3回目となった同イベントには、昨年を上回る2500人、70匹の犬が参加し、約8万ドルを集めた。ボランティア550人をはじめ、イベントに協力した企業やコミュニティー団体は35に上った。
集まった支援金は、東北3県に住む農家の他、今年は5月に発生した巨大竜巻により甚大な被害を受けたオクラホマ州の農家支援として、オクラホマ農業会連合を通じ6000ドルを寄付する。
田中農園のグレン・田中さんは2年前の震災以来、同イベントなどを通じ被災した農家の人々の支援を続け、昨年までに総額15万5000ドルの支援金を東北の農家の人々へ寄付している。
田中さんは、「現状はまだまだ厳しく、震災後に農業を再開できた人はほんの一部にすぎない」といい、昨年から状況にあまり変化がないと胸を痛めた。「高齢化が進む農家の人々にとって1年、2年のブランクは非常に厳しい」といい、支援を続け、一日も早く彼らが農業を再開できることを願っていると話した。

新鮮なフルーツを試食しながら散策を楽しむ参加者
ウエストミンスター在住のエミル・フランシスコさんはこの日、3匹の愛犬とともに親戚など総勢10人で初参加。青空の下、新鮮なとうもろこしなどを満喫した。フランシスコさんの義母、ベティー・ヨシダさんは車いすで参加し、「こうやって家族みんなで集まり、被災地の支援に協力できて嬉しい」と述べ、来年も開催されるのであればぜひ、また参加したいと話した。【中村良子、写真も】

福島、岩手、宮城各県人会メンバーとボランティアら。後列右から4人目が田中さん(写真=ジョージ・森さん)