米国JET記念青少年招聘事業:高校生32人が被災地へ

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壮行会に集まった今年の参加者と関係者ら

 日本語を学習する米国人高校生が日本語と日本文化の理解を深めることを目的に国際交流基金が外務省の協力のもと実施する「米国JET記念青少年招聘事業」の今年の参加者32人の壮行会が7日、在ロサンゼルス日本総領事公邸で行われた。新美潤・在ロサンゼルス日本総領事をはじめ、関係者などおよそ50人が出席し、参加者の出発を祝った。


「日本でさまざまなことを経験してきたいです」と語るジョンさん

 同事業はJETプログラム(語学指導などを行う日本政府主催の外国青年招致事業)参加中に、東日本大震災で犠牲となったバージニア州出身のテイラー・アンダーソンさん(当時24歳)と、アラスカ州出身のモンゴメリー・ディクソンさん(当時26歳)の功績をたたえ、2011年度から5年間にわたり行われる。
 一行は8日から23日まで日本に滞在し、アンダーソンさんが滞在していた宮城県石巻市とディクソンさんがいた岩手県陸前高田市のほか、気仙沼市など被災地を訪れ、現在の様子を視察するとともに、ホームステイや仙台の高校訪問、日本語会話講座などを通して、日本語と日本文化を学ぶとともに、現地の人々との交流を深める。
 壮行会にはアンダーソンさんと、ディクソンさんの家族も出席。ディクソンさんの姉シェリー・フレデリクソンさんは、「モンゴメリーは自分の好きなことを探求して日本に行きました。みなさんも日本で素晴らしい経験を積んできて下さい」とエールを贈った。
 アンダーソンさんの父アンディさんは、今年の参加者と会えたことを喜ぶとともに、「この機会を決して無駄にしないで下さい。常に笑顔を忘れず、被災地の方々を励ましてきて下さい」と述べた。
 新美総領事は「アンダーソンさん、ディクソンさんの遺志を引き継ぎ、米国に帰ってきてからも、日米両国の友好関係のさらなる向上に貢献し、日米の懸け橋となって下さい」と呼び掛けた。
 昨年度の参加者アン・リーさんは日本滞在中、アンダーソンさんとディクソンさんを忘れた日はなかったと振り返り、「日本は素晴らしい国。これからも2人のことを忘れず、友達をたくさん作り、滞在を楽しんできて下さい」との言葉を贈った。
 今年度の参加者のひとりナ・ジョンさんが代表してあいさつし、「『一期一会』の気持ちを忘れずに人との出会いを大切にし、学んだことをこれからの人生に生かしていきたいです」と抱負を述べた。【吉田純子、写真も】

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