BBQや岩国音頭で親睦:3世が中心となり運営

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餅撒きを楽しむ子どもたち

 南加山口県人会(リチャード・フクハラ会長)は23日、エリジアン・パーク内のレクリエーション施設、オールド・ロッジ(旧称)で夏恒例のピクニックを催した。英語を話す3世が中心となり企画・運営し、参加者約200人がBBQを味わい、郷里の岩国音頭やカラオケ、各種ゲームに興じ親睦を深めた。将来が嘱望される3子弟には、奨学金を授与し前途を祝した。

宝探しで元気に駆ける少女たち

 1905年設立の同県人会は、2005年に100周年を盛大に祝った。記念式典では「次の100年に向けて」と、新たな目標「若い世代への引き継ぎ」を掲げ、今日まで改革に取り組んでいる。会の第一言語を英語にし、運営は米国生まれの日系人の会員に託しており、会長は3代続けて英語話者が就いている。
 ピクニックでは始めに、フクハラ会長が開会のあいさつに立ち、数カ月前からピクニックの準備に取りかかり、この日も朝早くから働いた会員の労をねぎらい「みんなの努力のおかげで、今年もピクニックを開くことができる。みんで仲よく楽しもう」と呼び掛けた。
 来賓に県人会協議会副会長の中西和彦さんと、懇意にする福岡、徳島、広島、熊本、鳥取の各県人会の会長を招いた。中西さんはあいさつで「フクハラ会長をはじめ、英語を話す若い人が積極的に行事に参加して頼もしい」と話し、若返りを着々と進める活動を称賛した。徳島の会長の撫養真寿美さんによると、同県人会は会員十数人と小さく、活動は阿波踊りを各所のイベントで踊るだけという。撫養さんはこの日、3世代がともに楽しむピクニックを初めて目にし「とても勉強になった。会の運営に役立てたい」と、収穫を得た様子だった。

奨学金の授与式。左からナカムラ委員長、ショウホウさんの代理、トヨタさん、イガワさんの代理、フクハラ会長

 ランチは、各自持ち寄った手作り料理を広げ歓談。食後の余興では、餅撒きをし、「心太鼓」が力強い演奏で沸かせたり、参加者がラインダンスや県人会自慢の揃いの法被を着て炭坑節と岩国音頭を輪になって踊り盛り上がった。運動会は宝探し、駆けっこ、各種ゲームに興じ、次世代の県人会を担う子どもたちがフィールドを縦横無尽に駆け回る活躍を見せた。
 奨学金授与式を開き、公募の中から選ばれた学業優秀で今秋、大学進学予定の3人に、アリーン・ナカムラ奨学金委員長からそれぞれ500ドルのチェックが手渡された。受賞したカーティス・タカシ・トヨタさん(南加大)本人が謝辞を述べ、アバロン・ケネディ・キヨミ・イガワさん(南加大)、ジェナ・アケミ・ショウホウさん(バージニア大)の各代理がメッセージを読み上げた。各人が祖先の故郷山口と県人会に敬意を表し、学業に励むことを誓い「県人会に参加することで、自分のルーツを再確認できた」「山口県人会は、世代間のギャップを越えて、会員それぞれが楽しんでいる」「フェイスブックやツイッターなどソーシャルメディアを利用すれば、県人会の若者間の絆がさらに強まるので活用したい」などと、あいさつした。ナカムラ委員長は3人に対し「学業やスポーツなど、

揃いの法被を着て、輪になって岩国音頭を踊る参加者

それぞれの得意の分野で活躍し頑張ってほしい」とエールを送った。
 フクハラ会長は、ピクニックについて「子供から大人、高齢者までが年齢と日本語、英語の言葉の隔たりなく、食べて、飲んで、歌って、笑って、走って楽しむことができた」と喜んだ。英語世代を軸にした会の運営については、山口からの移民は今後も望めないため「日本人の役員から託されたわれわれ3世が頑張って、次の世代に受け継ぎたい。これが県人会が後世まで生きる唯1つの道だと思う。特に今は、英語世代への運営の移行の過渡期で大切なので頑張りたい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】

約200人の参加者が親睦を深めたピクニック

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