地元の各日系団体から推薦された女王候補６人がお披露目され、グランドマーシャルと地域貢献表彰賞の４団体、功労者表彰のパイオニア賞受賞者６人が紹介された。三條流の三條勘菊が振り付けたグランドパレードと街頭音頭で踊る２曲の音頭「東北音頭」と「あや子のお国自慢だよ〜がんばろな東北！」を披露し、開幕に花を添えた。
真夏の小東京を彩る
真夏の小東京を彩る今年の二世週日本祭は、「和」（ＷＡ）をテーマに調和と親睦、コミュニティーの各スピリットを示す。開幕式では、スティーブ・イノウエ実行委員長があいさつを述べ、各来賓が祝辞を贈った。鏡開きや女王候補６人のお披露目、音頭の披露などを行い、華々しいスタートを飾った。
日本文化を中心にさまざまな展示やイベントが繰り広げられる二世週祭。催しは、コロネーションボウル、グランドパレード、ベビーショー、街頭音頭など二世週祭主催の他、同祭協賛の特別イベントとして米国版紅白歌合戦、ストリート・アートフェア、カーショー、ギョーザ早食い競争、酒試飲会など盛りだくさんの内容で盛り上げる。同祭ですっかり定着した日本各所の祭りが今年も紹介される。ロサンゼルス七夕まつりは５回目を迎え、約２００個の七夕飾りが展示される。青森ねぶた祭は、グランドパレードに参加してロサンゼルス学校区の生徒は手作りの金魚ねぶたを持って夜の小東京を照らす。
自己２回目の二世週祭参加となる新美潤総領事が祝辞を述べた。コロネーションなどさまざまな行事を昨年、楽しんだといい「このすばらしい祭りは、何世代にもわたり日系社会を活気づけ、社会を強化するのに貢献している」と評価。「強固なコミュニティーは、団結力のある社会のメンバーが支えている」と強調し、その代表格で今年の地域団体表彰を受ける「三河屋」の前社長、故フランシス・橋本さんの社会貢献を称賛した。祭りを支える関係者に敬意を表しながら、成功を祈念した。
パレードの音頭は三條勘菊師が振り付けを担当し、三條師は東日本大震災の復興を願い東北をテーマにした２曲を選び、被災地へエールを送る。開幕式で
グランドマーシャルと、地域表彰の４団体、パイオニア賞６人の受賞者がそれぞれ紹介され、大きな拍手が送られた。グランドマーシャルは前期までロサンゼルス市議を務め日系社会に貢献したジャン・ペリー氏が選ばれた。地域団体表彰は、リトル東京協議会、和菓子店「三河屋」、「サバーバン・オプティミストクラブ」、「４世バスケットボール協会」が選ばれた。パイオニア賞６人は出村文男さん、比嘉朝儀さん、窪田孝行さん、ノリ・ウエマツさん、山口淑子さん、山崎清司さんに決定した。各賞受賞者は、グランドパレード（８月１１日午後４時開始）に参加した後、昼餐、晩餐の各会で表彰される。
今年度の女王候補者６人は、日系諸団体から推薦を受け、この日お披露目された。６人は、メグミ・ユハラさん、ローラ・アケミ・ヒガシさん、アシュリー・ミエコ・ホンマさん、ジェイミー・トミコ・テラガワさん、ステファニー・メグミ・フクナガさん、ローレン・ナオミ・イワタさん。各候補は自己紹介し任期中の抱負を述べ、温かい拍手を受けた。新女王を決定するコロネーションボウルは８月１０日午後７時、小東京のアラタニ劇場で開催される。
二世週祭は各種祭りのほか、茶道や華道、書道、詩吟などさまざまな日本文化を紹介する実演や展示が催される。また、同祭の一環行事として日系最大のスポーツ大会「ニッケイ・ゲームズ」が各所で開かれる。８月１８日の街頭音頭、閉会式で幕を閉じる。
二世週祭の詳細は同実行委員会まで、電話２１３・６８７・７１９３。
www.niseiweek.org/
【永田潤、写真も】
二世週祭、盛大に開幕：女王候補６人お披露目
