心が痛みませんか

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 お気に入りのカフェでランチをしようと、友人とハンティントンビーチへ。天気のいい週末とあり、ダウンタウンの駐車場はどこも混雑していた。
 多くの車が空きスポットを求め駐車場内をぐるぐると回る中、サーフボードを積んだ一台の車が勢いよく出入り口近くに空いていた身体障害者専用スペースに駐車した。日焼けした若いドライバーはすかさずダッシュボードから身体障害者専用カードを取り出しルームミラーにかけると、足早にビーチの方へ立ち去って行った。
 加州DMVによると、身体障害者用カードは、両四肢などに運動制限のある人、心臓や循環器、肺、視力に疾患のある人、その他医師による診断を受けた人にだけ発行されるもので、これら身体障害や疾病のある本人が運転、または車に同乗していなければカードの使用は認められないとある。現在加州で同カードを所持するドライバーは200万人以上おり、加州ドライバーの約11人に1人という計算になる。
 例の男性が上記の条件に当てはまるかどうか、見た目だけでは判断できないが、身体障害者専用スペースは空いていることが多く、さらにメーター制駐車場を無料で使用できることなどから、身体障害のある家族に発行されたカードを健康な家族が不正使用する事例が後を絶たない。
 特に、空き駐車場が貴重な大学構内や商業地、ショッピングモールやビーチ周辺などでの違反が多く、メーターパーキングが1時間最高で6ドルにもなるロサンゼルス・ダウンタウンでも、不正かどうかは分からないが、身体障害者用カードがかけられ、路上に長時間駐車している車を多く見かける。
 DMVが今月16日に行った一斉捜査で不正使用が発覚したのは、その一日だけで241件にも上った。
 氾濫する無責任な行為により、同専用スペースを本当に必要としている人に迷惑がかかるのはもちろんだが、こういう行為をすること自体、心が痛まないのだろうか。これからもどんどん取り締まりを強化してもらいたい。【中村良子】

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