日本食で世界に貢献

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 人々の健康志向が高まっている。健康を保つのは規則正しい生活習慣と食事が大切な要素。世界の主要国では医療費総額は大幅に軍事費を上回る。
 2011年の統計では、アメリカの軍事費はGDP比4.7%に対し医療費は17.7%、他の主要国でも医療費は大幅に軍事費を上回っている。国民を健康に保つのはまさに国防問題だ。
 その食の問題で、見た目に美しく、体に良くて美味しいと日本食が世界の関心を集めている。いまや外国からの観光客の関心は日本食が一番。ミシュランの格付けでもフランスに続いて日本のお店の数は世界第2位。しかし高級和食店ばかりでなく、最近はB級グルメといわれているラーメンやカツ丼、カレーや蕎麦・うどんにまで人気が広がっているようだ。
 最近「キッチンが走る」という番組が好評を呼んでいる。ひと頃はタレントたちがさまざまなグルメを食べて紹介する番組が多かったが、キッチンがシェフと共に各地に出向き、その土地の食材で創作料理を作る。
 番組を通して見えてくるのは、実に多くの人たちがさまざまな工夫を凝らして美味しい食材を作っているということだ。試食会で食材を提供した人たちが自分たちの努力に自信を持ち、地域の仲間と絆を深める姿は感動的だ。みんなの努力によるユニークな食材がシェフの手で思いがけない素晴らしい料理になる。触発された全国のシェフやレストランがそれを広めさらに工夫を重ねる。この構図が積み重なれば日本食はさらに世界に広まるだろう。
 海でも新しい開発が進められている。みかんハマチ、ゆずハマチ、かぼすヒラメにオリーブぶり。柑橘系の果物をエサに混ぜることで臭みを抑えさっぱりとした味に成功。食べた後にかすかに果物のほのかな香りが残るそうだ。いやはや日本人の工夫には驚くばかり。調味料や和包丁、細かい調理器具にもさまざまなアイデアが生まれている。
 食文化は言葉の要らない世界の共通語。やがて世界各地で日本食が調理され、日本酒が広まり、日本のさまざまな食材や調味料・調理器具も広がってゆく。みんなに喜ばれるこのような日本食文化に誇りを持とうではないか。【若尾龍彦】

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