カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は3日、ロサンゼルス市庁舎前で、不法移民に運転免許証の交付を認める法案に署名した。遅くても2015年1月までに施行される。
 法案に署名したブラウン知事は、「これにより、不法移民はもう陰に隠れる必要はない。他州も立ち上がり、同法案の大切さを自覚する必要がある」と式典に集まった同案支援者を前に述べ、「これはあくまで第一歩に過ぎない」と述べた。
 式典を主催したロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長は、「(不法移民は)われわれの経済に貢献している」とし、仕事や学校の往復に運転しなければならないことに触れ、「(同案の施行は)常識だ」と支持。ロサンゼルス市警察のチャーリー・ベック本部長も、「これにより、国外追放を恐れ、事故を起こしても現場から逃走してしまう不法移民が減る」として同案を称賛した。
 式典に集まった同案賛同者らは、不法移民も運転試験を受け、自動車保険に加入し、合法的に運転できるようになることで、加州の道路がより安全になると述べた。
 法案AB60は、ルイス・アレホ下院議員(民主・ワトソンビル)により提案された。国土安全保障の基準に見合うよう、不法移民に交付される運転免許証にはDriver’s Licenseを表わす「DL」の代わりに、Driver’s Privilegeを表わす「DP」と表記され、「このカードは車の運転のみを認めるものであり、就労や公益を受ける資格は認められない」との記述が印刷される。

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