デッカー、中村両氏へ授与:日米の懸け橋として尽力

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旭日中綬章を授与されるレイ・トーマス・デッカー氏(写真左)と旭日双光章を受章する中村達司氏(同左)

旭日中綬章を授与されるレイ・トーマス・デッカー氏(写真左)と旭日双光章を受章する中村達司氏(同左)

 日本政府は11月2日付で、平成25(2013)年秋の叙勲受章者を発表した。在ロサンゼルス日本総領事館管轄区域関係者では、レイ・トーマス・デッカー氏に旭日中綬章、中村達司氏には旭日双光章が授与される。
 デッカー氏は南カリフォルニア地域における対日理解の促進に寄与し、中村氏は南カリフォルニアにおける日系コミュニティーの活性化および日本文化の普及に寄与、日米の懸け橋として尽力したことがそれぞれ認められた。両受章者の対日功績を紹介する。
 なお、両氏は総領事公邸で催される勲章伝達式に出席する。デッカー氏は12月10日(火)午後3時から、中村氏は11月19日(火)午後2時からの各式典に臨む。

【旭日中綬章】
レイ・トーマス・デッカー(75歳)
元南カリフォルニア日米協会理事長

レイ・トーマス・デッカー氏

レイ・トーマス・デッカー氏

 レイ・トーマス・デッカー氏は、1937年生まれ。58 年にスタンフォード大学経済学部を卒業後、米国海軍に入隊した。退役後金融の道に進み、72年からウェルズ・ファーゴ・リース会社の社長兼最高経営責任者、77年からウェルズ・ファーゴ銀行法人営業グループ取締役兼副社長に就任。その後バンク・オブ・アメリカに移り、92年からは上級副社長兼カリフォルニア州南部上級執行委員として、西海岸の日本企業への融資に多数かかわるとともに、日本企業と米国企業の交流促進に積極的に貢献した。
 活躍は銀行界に留まらず、アメリカボーイスカウト連盟や全米日系人博物館、南カリフォルニア日米協会など、数多くの団体で指導的役職を歴任し、社会活動に尽力した。南カリフォルニア日米協会においては理事職を17年間、さらには理事長を2年間務め、同協会の発展に長期にわたり尽力し、両国の友好関係の促進に貢献した。特に自らの人脈を生かし、日米の著名な有識者を招いての講演会を頻繁に開催、99年には小渕総理大臣(当時)の当地訪問を実現させた。
 引退後は、当地の日系団体、日系企業、現地企業および政府関係機関の間で親密な人脈形成が出来るように交流の場を設け、日米両国の指導者層間の円滑な関係構築の手助けを続けている。
【旭日双光章】
中村達司(78歳)             
元 南加日系商工会議所会頭 

中村達司氏

中村達司氏

 中村氏は1935年に鹿児島県日置市に生まれ、高校を卒業するまで同地で過した。55年に渡米しパサデナ・シティー・カレッジに留学、後にパサデナ・ナザレン大学に編入、学費と生活費を稼ぐために身を粉にして仕事と勉学を両立させた結果、経営学学士号を取得し、卒業後は住友銀行現地法人の外商課で3年半務めた。66年に同郷の友人から譲り受けたホテルの経営を始め、21年間ホテル業に従事し、現在も不動産管理業に従事している。
 これまで幾度となく助けられた地域社会や日系社会に恩返しをしたいとの思いから、さまざまな団体のボランティア活動に携わるようになった。南加日系商工会議所では会頭を務め、現地の日系企業の発展に向けた多岐にわたる取り組みを支援した。南加県人会協議会では、会長として日本語教育の支援、若い世代の獲得に精力的に取り組んだ。また、会長就任の前年に発生した新潟県中越地震支援の募金活動支援にも奮闘した。大正クラブでは文化活動を通して参加者の交流を促進、さらに自身が33年間理事を務める日米修好100周年記念奨学金基金は現在までに73万ドルを超える奨学金を日系子弟へ授与している。
 その他にも南加華道教授会の名誉顧問や米国書道研究会理事長を歴任し、日米文化交流に大きく貢献した。現地における日本文化および日本書道の紹介、普及に尽力した功績により、今年4月に在ロサンゼルス日本総領事表彰を受けた。

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