小笠原流煎茶道:南加総支部が創立40周年

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 小笠原秀道家元(前列右)と小笠原秀玲副家元(同左)と免状を伝授された教授たち(後列)


小笠原秀道家元(前列右)と小笠原秀玲副家元(同左)と免状を伝授された教授たち(後列)

 小笠原流煎茶道南加総支部が17日、小東京のダブルツリー・ヒルトンホテルで創立40周年記念茶会と祝賀会を開催した。来賓や関係者などおよそ150人が参加する中、日本からは小笠原秀道家元ら一行が出席。煎茶道の発展に寄与した同氏をたたえるとともに、今後のさらなる発展を願った。
 茶会は日系諸団体の代表者などが参加する中、3席に分けて行われた。
 掛物は三代家元画、盛物は聴松抱琴で松、松の実、琴で表現され、正客定は素心竹石で客をもてなした。
 伝統的な作法を重んじつつ、現代にふさわしい形式を取り入れた美しい所作は見る人を惹き付け、客は目の前で行われる点前を一心に見つめていた。煎茶は最後の一滴が一番美味しいとされ、出来上がった茶は丁寧に注がれ、上品な香りとともに客は茶を味わった。
小笠原秀道家元(右)から感謝状を授与された山口弘支部長

小笠原秀道家元(右)から感謝状を授与された山口弘支部長

 祝賀会で同家元は、「煎茶道の心を多くの人に伝えるため米国での普及活動を始めました。茶道協会の協力を得て、米国で煎茶道茶会を披露するまでにはさほど多くの時間を有しませんでした」と語り、協力に感謝するとともに、これまでの歩みを振り返った。
 40周年は喜びだけではなく、支えてくれた人々への感謝の気持ちの方が大きいと言い、「『煎茶道』を広めるパイオニア精神のもと、煎茶道の心をひとつに今後も普及活動に努めていきたい」と心意気を示した。
 日系社会の各界の代表者からも祝いの言葉が送られた。新美潤・在ロサンゼルス日本総領事は、過去に赴任経験のある英国とイランでの話に触れ、茶を楽しむ文化はあっても、奥深い文化にまで根付かせているのは日本が誇る文化遺産であると強調。「お茶の栄養分とともに、世界にこの文化を広めて頂きたい」と語り、煎茶道のさらなる発展を願った。
 同家元から南加総支部の山口弘支部長に感謝状の贈呈が行われた後は、十徳伝授、免状伝授が行われ、それぞれ授与を喜ぶとともに、今後も煎茶道をさらに極め精進していくことを誓いあった。【吉田純子、写真も】
記念茶会で点前を披露する高艸翠千教授(左)と後見の松村秀衣家元教授

記念茶会で点前を披露する高艸翠千教授(左)と後見の松村秀衣家元教授

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