障害児の兄弟姉妹:ハロウィーンパーティー開催

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仮装コンテストで見事1位に輝いたウィッシング一家

仮装コンテストで見事1位に輝いたウィッシング一家


ピニャータを楽しむ古阪雅弥さんと大木リザちゃん

ピニャータを楽しむ古阪雅弥さんと大木リザちゃん


 障害児を育てる親の日本語支援グループ「手をつなぐ親の会」(JSPACC、吉山るり子会長)は10月27日、会員のためのハロウィーンパーティーを催した。同イベントは、障害児の兄弟姉妹によるグループ「シブリング会」が企画、主催しており、今年で5回目となる。
 シブリング会は2009年、障害のある兄弟姉妹を持つ健常の子どもたちによってJSPACC内に発足。同じ環境で育った子ども同士が互いに支え合うとともに、障害者を支援し、より多くの人に障害に関する知識を持ってもらい、差別のない社会を目指すことを目的としている。
 発足から4年を迎えた今年、当時高校生だった初代役員は他州や日本の大学へ進学したため、今年から新役員が選ばれた。会長には、尾崎泰斗さん(17)、副会長には、野嶋真衣さん(16)と尾崎宏乃進さん(15)がそれぞれ就任した。
 会長の尾崎さんは、「障害者はそれぞれ使命を持ってこの世に生まれてきていると思う。姉は僕に、『障害者を助け、優しくしなさい。健康であることに感謝しなさい』と教えてくれた」といい、孔脳症で精神発達遅延の障害があった姉、茂花さんが04年に亡くなった今でも、一家でJSPACCの活動に参加している。
 
ピニャータに向け大きな竹刀を力いっぱい振り降ろすイエー・峻くん

ピニャータに向け大きな竹刀を力いっぱい振り降ろすイエー・峻くん


 シブリング会の重要な役割として尾崎会長は、「障害者を守ること」と語り、2011年に発生した東日本大震災を例えに、「健常者にとっても大変なことが起こると、どうしても障害者は後回しにされてしまう」と、支援物資や援助などが遅れた事例に触れ、「1人でも多くの人が障害に関する知識を持ち、社会全体でサポートできるようになってほしい」と話した。
 野嶋副会長の妹、紗衣さん(11)は、先天性の脳障害「滑脳症」と診断され、1年半前に家族で同会に入会した。「妹は言葉も話せず、表情もあまりないけれど、私がピアノを弾くと喜ぶのが嬉しい」と話し、「障害児は、健常児のようにハロウィーンなどを経験できる機会が少ないので、みんなと同じように楽しい体験をさせてあげることがシブリング会の使命だと思う」。尾崎副会長は、「こういう会があることをもっと多くの人に知ってもらいたい」と話した。
 2カ月前から準備を進めてきたというこの日のハロウィーンパーティーでは、会員が持ち寄った手料理を堪能した後、家族の仮装コンテストをはじめ、子どもたちが楽しめるゲームやピニャータが用意され、日ごろ、このようなイベントやゲームなどに参加できる機会が少ない障害児たちも思う存分楽しんだ。
 JSPACCの吉山会長は、ハロウィーンをはじめ12月のクリスマスパーティーや2月の各種イベントを企画、運営するシブリング会の活躍を称賛するとともに、「同じ家庭で障害児とともに成長し、障害児の一番の理解者である兄弟姉妹には、障害者と健常者をつなげる懸け橋的な役割を担ってもらいたい」と、同会の今後にも大きな期待を寄せた。
 JSPACCは来年創立20周年を迎えることから、3月2日(日)にトーレンスのエルカミノカレッジ内にあるマーシー公会堂(16007 Crenshaw Blvd.)で記念イベントを予定している。イベントでは、障害児がそれぞれの個性や特技を生かし、ミュージカル「ミラクルキャッツ」やヒップホップ、リトミック、太鼓演奏をはじめ、アート展示会などを企画している。
 その他詳細やJSPACCの活動内容や詳細は、ホームページで―
 www.jspacc.org/
【中村良子、写真も】
 
シブリング会の新役員。左から、石原愛美さん、野嶋副会長、ウィッシング・タイさん、尾崎会長、サラザー・ジェイクさん、真野優希さん、尾崎副会長

シブリング会の新役員。左から、石原愛美さん、野嶋副会長、ウィッシング・タイさん、尾崎会長、サラザー・ジェイクさん、真野優希さん、尾崎副会長

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