親日家450人、盛大に祝う:和食、観光、新幹線の紹介も

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あいさつに立つ新美潤総領事

あいさつに立つ新美潤総領事

 12月23日の明仁天皇の誕生日レセプションが4日、ハンコックパークの総領事公邸で開かれ、招待客約450人が、陛下の80回目の誕生日を盛大に祝った。日本が世界に売り込む、和食と観光、新幹線の紹介に努め、岩手産の霜降り牛と地酒が振る舞い、東日本大震災からの復興をアピールした。
模型が目を引いた新幹線のパネル展示

模型が目を引いた新幹線のパネル展示

 地元政財界や日系諸団体の代表、叙勲受章者など、日米関係のさらなる発展のために尽力する親日家が多く招かれた。新美潤総領事と須賀正広首席領事が、一人ひとりを手厚く迎え入れ、総領事があいさつに立った。
 総領事は、天皇皇后両陛下が、インド公式訪問など国内外で精力的に公務をこなしていることと、キャロライン・ケネディ駐日大使が皇居に赴き信任状奉呈式に臨んだことを報告した。ここ数年で日本にとって最も明るい出来事は、2020年の東京五輪の開催決定。ロサンゼルスと日本はスポーツ交流で密接にかかわっているといい、縁ある有名な水泳の古橋広之進選手の活躍について説明した。戦後間もない当時は五輪出場が認められなかった日本だが、古橋選手は1949年、当地開催の米国選手権に出場し、世界記録で優勝し地元メディアから「フジヤマのトビウオ」と称賛されたとし「2015年にロサンゼルスで開かれる『ワールド・ゲームズ』でも日本選手をよろしく」と呼びかけた。
 総領事は、5月に当地を訪れた岸田文雄外相に次ぎ、安倍晋三首相の訪問を希望した。この日の新幹線と観光の展示と、岩手の和牛、地酒の紹介に胸を張り、特に岩手に力を込め「和牛と地酒を試して、岩手の美と風味を楽しんで下さい。これからも日米関係を強固にするために協力をお願いします」と述べた。
岩手牛のステーキを焼く県農林水産部の藤原賢悦さん

岩手牛のステーキを焼く県農林水産部の藤原賢悦さん

 料理は和食でもてなし、すしや刺身、ラーメン、岩手県産に絞った霜降り和牛と地酒などに行列ができた。この日はまた、和食がユネスコの無形文化遺産に登録され、その朗報に会場は祝賀ムードに包まれた。
 ゲストのレシング・ゴルードさんは「和食と日本が大好きだ」と話す。日本の大手警備会社の顧問弁護士を務めているため、過去35年間毎年1度、出張で訪日しているという。日本経済をよく知り「日本は小さな国で天然資源が乏しいが、ここ三十数年は、技術力を生かし自動車や電子機器など最も優れた製品を出してきた。日本の経済が遂に回復し、このまま続いてほしい」と語った。ゴルードさんの親友のスーザン・ブルックスさんは、ランチョ・パロス・バーデスの市長を務める。「日系企業は地元の経済に多大な貢献を果たしている。日本人はまた、われわれの町で奉仕活動をしてくれありがたく思う」と評価する。同市は今年、市政施行40周年で記念事業を行ったといい、市の魅力を「美しい景色、ゴルフコース、リゾートがあるので来てほしい」と話していた。
 和牛を提供した岩手県農林水産部の流通課の藤原賢悦さんは、英語で短いプレゼンテーションを行い「去年の夏から岩手の和牛が、アメリカでの販売を認められるようになった。おいしいので、みなさん召し上がって試して下さい」と促した。試食した人からは「こんなに柔らかいんだ」「脂が乗っておいしいね」「どこで買えるのか」などと、好評を得た。これらの声を県に持ち帰ることを楽しみにし「アメリカでは、岩手牛の評判がすごくよかったので、みんなで自信を持って売り込んでいい」と伝えるといい来年、再訪米し1月30日からミツワマーケットで開く岩手フェアに意欲を示した。米国からの震災支援に感謝し、復興については、壊滅的な被害を受けた沿岸部を、被害の少なかった内陸の地場産業が盛り上げ、岩手そして被災地全体につなげる考えを示した。
 総領事は、同レセプションを振り返り「『天皇陛下が元気で何より』などの声を多くの人からいただいた。新幹線がカリフォルニアに適していることや日本観光のすばらしさ、和食の味のよさを紹介できてよかった」と喜んだ。【永田潤、写真も】
元米通商代表のマイケル・カンターさん(左)らゲストを迎える新美総領事

元米通商代表のマイケル・カンターさん(左)らゲストを迎える新美総領事


今春、旭日中綬章を受章したトーマス・イイノさんの音頭で祝杯を挙げる参加者

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