JSPACC:ホリデーパーティーで親睦

0

「サンタクロース」からプレゼントを手渡される瀧口真菜ちゃん。後ろは父親の好重さん

「サンタクロース」からプレゼントを手渡される瀧口真菜ちゃん。後ろは父親の好重さん


プレゼントを手渡され喜ぶ吉山大翔くん(左)

プレゼントを手渡され喜ぶ吉山大翔くん(左)


 障害児を育てる親のための日本語支援グループ「手をつなぐ親の会」(JSPACC、吉山るり子会長)は1日、恒例のホリデーパーティーをサンファナンドバレー日系コミュニティーセンターで催した。会場には、会員家族をはじめ、ゲストや関係者など約160人が集まり、「サンセット・ジャイブ」による生演奏が流れる中、「サンタクロース」からプレゼントをもらうなど楽しいひとときを過ごした。
 同グループは、「障害を持つ子供たちが、言葉や習慣の違う米国でも社会の一員として豊かな生活を送れるように」との親の願いから、小東京サービスセンターの協力を得て1994年に誕生。当初は10家族程度だった会員数も年々増え続け、今では医療や教育、福祉の専門家らも加わり、200人を超えるまでに成長した。同会は来年、創立20周年の節目を迎える。
 自身も自閉症の息子を育てている吉山会長は、当初の目的である「日米の福祉や教育システム、障害児を取り巻く常識の違いを学ぶ」「親同士の情報交換および精神的サポート」に加え、障害者と健常者の懸け橋的な役割を果たす存在として、障害児の兄弟姉妹(シブリング)の教育と育成、また横のつながりを強化する目的として、他コミュニティーで活動する障害者支援グループとの連帯を強めていきたいと抱負を述べた。
あいさつに立つ吉山会長

あいさつに立つ吉山会長


 JSPACCは、アジア系やヒスパニック系といった異なるマイノリティーの障害者支援グループ同士が協力し合う目的で8年ほど前に設立された「オープニング・ドアーズ」に加盟している。定期的にミーティングを開くなどし、互いの理解を深め合うとともに、障害者にまつわる権利擁護のロビー活動を共に行っている。
 JSPACCの発起人の一人で、現在オープニング・ドアーズの会長を務める馬上真理子さんは、「互いに協力し合うという点ではもちろんだが、われわれのような小さなグループ一つからではなかなか社会に声が届かない。似たような状況の中で活動するマイノリティーグループ同士が協力し合うことで、さらに大きな声となって社会に訴えることができる」と、その重要性と利点を強調した。
 1日のホリデーパーティーには、オープニング・ドアーズの会員でもある中国系やベトナム系などの障害者支援グループの代表も招待された。「Chinese Parents Association for the Disabled」(CPAD)役員の一人、リ・リーさんは、「JSPACCはじめ他グループから学ぶことは多い」と話した。CPADの会員は現在250家族ほどいるが、中国系は日系よりさらに内にこもりがちという。「われわれは文化的に自分の家族さえケアしていればいいという考えがあり、問題が大きくなるまで家族以外の人に相談しない傾向にある。JSPACCなどのように普段から連絡を密にし、まとまりのある団体にするために、今後もコミュニティーの教育に力を入れたい」とし、近々エルモンテにアクティビティーセンターを建設する予定。「みんなが集まれるホールが完成することで、より団結力が強まれば」と期待している。
 ホリデーパーティーでは、シブリング会主催によるダンスパーティーも開かれ、障害児たちは音楽に合わせて自由に体を動かしダンスを満喫。また、「サンタクロース」からクリスマスプレゼントを渡されるなど、充実した一日を過ごした。
 創立から20年近くが経ち、多くの会員障害児たちが学校を卒業し成人した。吉山会長は、「今後は成人した障害者たちがどのような職に就き、どのような生活を送っているのかの調査も行い、これからに役立てていくとともに、成人部の設立も考えている」とし、障害者が一般社会で差別なく活躍できる場が確立されるまで、今後も力強く活動を続けていくと話した。
 JSPACCは来年3月2日(日)に、トーレンスのエルカミノカレッジ内にあるマーシー公会堂(16007 Crenshaw Blvd.)で創立20周年記念イベントを行う。入場料は10ドルのドネーション。イベントでは、障害児がそれぞれの個性や特技を生かし、ミュージカル「ミラクルキャッツ」やヒップホップ、リトミック、太鼓演奏をはじめ、アート展示会などを企画している。
 詳細やJSPACCの活動内容は、ホームページで―
 www.jspacc.org/
【中村良子、写真も】

参加者らは「サンセット・ジャイブ」による生演奏を満喫した

参加者らは「サンセット・ジャイブ」による生演奏を満喫した

Share.

Leave A Reply