4年に1度の晴れ舞台

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 ロシアのソチで、各ウインタースポーツの最高峰を決める熱い戦いが繰り広げられている。華やかな開会式は、テレビで世界の数十億人が見て堪能した。
 われらの母国の入場は、まだか、まだかとやきもきさせながら、ついに最終の開催国ロシアの1つ前に登場。日本は毎大会、日の丸とホスト国の小旗を持って笑顔で行進していて、世界の人々に好感を持たれている。次の平昌でも同様にして、日韓の友好に貢献してもらいたい。
 日本はただ、選手団のジャケットが、いまいちだった。純白でシンプル過ぎ残念。欧州各国のそれは、色もデザインもいい感じだった。世界が注目する絶好の機会なので、着物や侍、忍者など和の文化的要素を少し取り入れればいいのではないか。
 オリンピックは、勝敗よりも参加することに意義があるとされ、国と国との争いがない、平和の祭典と表現される。一方で、選手は参加しただけでは意味はなく、結果を求める。金メダルを目標に、食事に気を配り、自分を追い込んで厳しい練習に耐え、私生活を犠牲にしてまで、競技に人生を捧げる。選手生活は短い上に、努力の集大成を発揮する晴れ舞台は、4年に1度とは酷な感じがしてならない。
 テレビの前で手に汗握りながら試合を観戦したり、インターネットで速報を知って一喜一憂していることだろう。日本は、優勝を本命とされながら残念な結果に涙した若手や、あともう一歩というところでメダルを逸したりと、応援する側も悔しい思いをした。
 支援者に申し訳ない気持ちで「ごめんなさい」と謝ったり、「旅費を全額返す」という選手までいるほど、日の丸を背負う責任感は強い。表彰台に上がれなくても、世界で4番、5番という成績は立派。たたえよう。胸を張って帰国し、地元は凱旋として英雄を迎え入れてもらいたい。
 日本は今大会、なかなか金メダルが取れずにいた。苦境の中で、男子フィギュアスケートで、待望の第一号が出た。宮城出身の金メダリストということで、郷里の被災者は、さぞかし喜んでいることだろう。日本選手には2年後のリオデジャネイロでも頑張り、東京五輪へ弾みをつけてもらいたい。【永田 潤】

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