AAJUW新年総会:3優秀学生に奨学金

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2013年度奨学金受賞者と選考委員会。左から、吉成前会長、受賞者の野口さん、岩井さん、藤原さん、桐原前副会長

2013年度奨学金受賞者と選考委員会。左から、吉成前会長、受賞者の野口さん、岩井さん、藤原さん、桐原前副会長


あいさつに立つ難波新会長

あいさつに立つ難波新会長


 「AAJUW」(American Association of Japanese University Women、会員64人)は1月26日、「新年総会および奨学金授与式」を、小東京のダブルツリーヒルトンホテルで催した。この日の総会で、難波多美子さんの会長就任が決定した。
 同会は、女子学生の大学教育推進、研究助成のための奨学金給付、日米文化交流、地域社会への貢献をはじめ、会員相互の親睦を図ることを目的とした非営利団体。AAUWロサンゼルス支部の支援を得て1970年に発足。将来、日米両国の懸け橋役としてさまざまな分野で活躍できる女子学生を対象に、74年から奨学金を贈っている。
 厳しい審査の結果、多数の応募者の中から選ばれた2013年度の奨学金受賞者は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で生化学を専攻、生物医学研究を副専攻する藤原若菜さん、慶応義塾大学の環境情報学科を卒業後、パサデナのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで工業デザインを専攻する岩井万里子さん、カリフォルニア大学バークレー校で分子細胞生物学と神経生物学を専攻する野口すみれさんの3人。
 3人は、吉成ジューン前会長から賞状を、桐原眞由美前副会長からそれぞれ2000ドルの奨学金を手渡されると、同会に感謝の言葉を述べるとともに、自身が学ぶ分野をはじめ、将来の夢や目標を熱く語った。
 藤原さんは、「この奨学金は私にとって、単に授業料の一部に充てられるだけでなく、今まで自分が成し遂げてきた努力の証でもある」と述べ、将来は小児科医として子どもたちの病気治癒に力を注ぐとともに、特に日本人女性に科学の素晴らしさを伝えられる役割を果たしたいと力強く話した。
 また岩井さんは、デザインという学問を対象とした奨学金は非常に少なく、そのほとんどがアメリカ市民であることが条件となっていることに触れ、「諦めかけていたころにAAJUWの応募要項を目にし、私のような留学生にもチャンスがあることにとても感動しました」と礼を述べ、今後は「女性ならではのこまやかな視点で、日常生活を豊かにする商品を生み出したい」と意欲を語った。
 将来医師を目指す野口さんは、医大入学までの間教師として教壇に立つ。「なぜ教師に」との質問をよく受けることに対し「教育と医療は切り離せないもの」といい、「どんなに現代が発達しても、すべての問題は解決しない。生まれ持った才能や個々の創造性が過小評価されている中、その重要性を学生たちに指導したい」と熱く語った。
 AAJUWの奨学金は、同会が開催するサマーコンサートやバザー、講演会などの活動を通じ捻出しているほか、同会の目的に賛同した団体や人からの寄付金でまかなわれている。
 奨学金授与式の後は、2011年の東日本大震災発生以来、3年間被災地を訪れボランティア活動をしている同会会員の上井貴代子さんをはじめ、知念スーザンさん、豊田房子さんによる報告会「被災地を訪ねて」が行われ、それぞれが現地での体験を報告。上井さんは、「物資支援の必要がなくなった今、被災者は忘れられてしまうことを一番恐れている」といい、これからは、人とのつながりに焦点を置いた支援が必要になってくると話した。
【中村良子、写真も】

第44回新年総会および奨学金授与式に集まったAAJUW会員、受賞者と来賓ら

第44回新年総会および奨学金授与式に集まったAAJUW会員、受賞者と来賓ら

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