いけばな草月流:「私の花」で自己表現

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型にとらわれることなく、自由で新しい表現を求めるのが草月流の展示会

型にとらわれることなく、自由で新しい表現を求めるのが草月流の展示会


2012年に発足した「Men's Group」による大作

2012年に発足した「Men’s Group」による大作


 いけばな草月流ロサンゼルス支部(武市玉春支部長、会員約100人)は5月31日と6月1日の2日間にわたり、「私の花」と題した展示会を小東京の日米文化会館内ドイザキギャラリーで催した。会場には大小計40点の作品が並び、訪れた多くの人は、草花の美しさやいけばなの奥深さ、各作者の創造性などに魅了された。

 「いつでも、どこでも、だれにでも」をモットーに、型にとらわれることなく、自由で新しい表現を求めるのが草月流の特徴。そのため作品には草花だけでなく、さまざまな素材が使用されたものも多く、作者それぞれの個性や思いが映し出されたオリジナリティー溢れる作品が並んだ。
 同展示会は、ロサンゼルス支部が1年半に一度、春、秋と交互に開催しているもので、今年は「私の花」をテーマに、各自のいけばな人生の集大成と位置づけた。各自1カ月以上前からデザインを構成し準備。個人作の他にも、教授陣による壮大な共同作品や、男性会員部「Men’s Group」による力強い大作も展示された。
 草月流の作品には、ボルトやワイヤーなどを用いたスケールの大きな作品も多く、力のある男性会員は重要な役割を担っている。そのため、男性会員の技術向上を目的に2012年、支部内に男性会員のための部が発足された。現在は、北島蓉幸さんを中心に約10人の部員がおり、定期的に勉強会を開いている。

ロサンゼルス支部の武市玉春支部長による「大地への恵み」

ロサンゼルス支部の武市玉春支部長による「大地への恵み」


 いけばなはアメリカのみならず世界中で地位を確立し、非日系の会員も多い。武市支部長によると、ここ最近アーバインをはじめとするオレンジ郡などでは中国系アメリカ人の会員が増えているという。皆真剣にレッスンに取り組んでおり、すでに免状を取得し、大学で指導者としていけばなの普及に努めている生徒も出ているという。
 「いけばなは世代を超え、人種を超え、国を超え、日本文化や歴史、またその素晴らしさを平和的に伝え広められる素晴らしい手段」といい、これからも広く、多くの人にいけばなの美しさや奥深さ、日本の伝統文化を知ってもらいたいと話した。
 草月には、ロサンゼルス支部をはじめとする海外支部が約120あり、展示会や研究会、また講習会などを行い、地域に根ざしたさまざまな活動をしている。
【中村良子、写真も】

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