なじめない米医療制度

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 毎年1、2回、原因不明のひどいじんましんに悩まされている。かれこれ4年になる。発症する時期、その時の体調、食事などに共通するものはなく、毎回Urgent Careのお世話になっている。
 4年前に初めてじんましんを発症した時、市販の抗ヒスタミン剤を飲んだが効かず、翌日には全身に広がり大変なことになった。足はパンパンに腫れ上がり、靴下はおろか、靴を履くこともできない。Urgent Careに到着したころには顔にも出はじめ、まぶたが腫れ、目を開けているのもやっとの状態だった。
 受付で保険証を提示すると、その日は平日だったためか、「HMO患者は午後5時以降しか受け付けられない」と言う。じんましんで真っ赤に腫れ上がった顔で「今診てもらいたい」と切に訴えたものの、「保険なしで初診料120ドルを支払うか、ERに行って」と言われるだけだった。
 その辛い経験以来、いつじんましんが出てもいいように、自分が持つ保険でカバーされるUrgent Careを前もって調べ、ネットワーク外の医療施設を利用した場合の支払いやカバー内容なども把握し、緊急時に備えるようにした。
 それでも、ケガや病気をするたびに「保険は効くのか」「請求はいくらになるのか」と不安がよぎる。心臓の大手術を受けて5日で退院させられた友人や、「救急車は高いから」と、ひどい胸の痛みをこらえ、夜中に自分で運転してERに行った友人の話などを聞くたび、やはりアメリカの医療制度にはなかなかなじめないと思ってしまう。
 そうこうしているうち、また週末にじんましんを発症した。今年はもうこれで4回目。あっという間に全身に広がってしまったため、前もって調べておいた私の保険が効くUrgent Careへ。結果、診察料はCo-payの20ドル、そしてステロイド系の処方せん薬も保険が効き、支払いは15ドルで済んだ。
 具合が悪くなってから保険内容を調べていたら手遅れになることもある。前もって自分で把握しておく大切さを身をもって感じている。【中村良子】

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