「あつさつれづれ」

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 9月の雨、情緒があって、ちょっと寒さに向かう雨だという印象があったが、この蒸し暑さは何だ。夏の雨ではないか、という季節はずれの雨に降られた。場所によっては、洪水被害もあった。
 テニスの全米オープンは、もしかしたらの期待を抱かせた錦織圭選手で熱くなった。お店を閉めてまでも観戦したい、という熱狂的なファンはもちろん、いつもは興味薄の人たちも応援に加わったが、頂点には立てなかった。こんなことから今週が始まった。
 前回、落ち込み紛れに書いたことで、関係者でない人たちから声を掛けられた。その内容から、他にも似たような経験をされたり、感じたりしている人たちがいることがわかった。それをいつまでも引きずっていては、と平静に努めていると、当の頭ごなしに怒りをぶつけてきた人たちは、何事もなかったように接してくる。人の世は得てしてこんなものかと、落ち込んだり腹を立てるのは、無駄なことだと思うが、その時はそうは思えないのが凡人だ。
 人と人の出会いは、面白いものだ。どこか何かの場で紹介され、あいさつをしただけで終わりの時もあれば、あいさつの中の一言がきっかけで、興味や共通の話題がひろがって、連絡を取り合う関係に発展することもある。全くの偶然としか言いようのない出会いから、深く熱い関係になることもある。相性だろうか。
 誰とも付き合わないと、何の問題も起こらないだろうが、それは、不可能だろう。生活に必要な最低限の接触をしなければならない。そこからまた何か発生して、他の誰かの関わりが必要になるかもしれない。平穏に収まればいいが、言い方一つで、無用の争いを引き起こすこともある。
 同じ日本語で話していても、通じない、こういう意味で話したのに、うまく伝わらなくていらいらすることがある。よく知らない人に親切にして、迷惑を被ったり、他の人まで巻き込んで大変なことになることも。しかし、そんなことを心配ばかりしているのもどうかと思う。
 付き合いの中では、リスクも生じる。そのリスクを回避、解決するのも、人の付き合いから得られた知恵ということもあろう。【大石克子】

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