裏千家淡交会OC郡協会が25周年記念

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盛大に祝賀、一層の精進誓う

小泉宗由社中による記念茶会。亭主が白山宗聖さん(右)、半東は高橋宗貴さん(左後)

小泉宗由社中による記念茶会。亭主が白山宗聖さん(右)、半東は高橋宗貴さん(左後)

 創立25周年を迎えた茶道裏千家淡交会オレンジカウンティ協会(半田俊夫会長、小泉宗由幹事長)は9月28日、ニューポートビーチのマリアットホテルで記念式典を催し、来賓の堀之内秀久・在ロサンゼルス日本総領事ら参加者136人が、四半世紀におよぶ節目を盛大に祝った。記念茶会では2席を披露し、会員一同が初心に帰り、より一層精進することを誓った。

創立25周年記念式典で、参会者とともに祝杯を挙げる小泉幹事長(中央)

創立25周年記念式典で、参会者とともに祝杯を挙げる小泉幹事長(中央)

 同協会は、第15代鵬雲斎家元の提案で1988年、小泉幹事長の夫の故小泉巌氏を会長に発足した。弟子7人からスタートした活動は、地元の小中高校と大学など教育機関での茶道の紹介を軸に、各地のイベントで点前を実演するなど、日本の伝統文化の普及に努めてきた。現在は約60人が在籍し、教授2人を擁する。全5社中(小泉宗由、光林宗満、池宮宗千、野本宗智、大田宗和)が協同し毎年、初茶会と月見の茶会を主催する。
 記念茶会は濃茶2席を設け、財界人や茶道、華道、書道など文化人らが見守った。金屏風に囲まれた床には紫野・喝堂老師筆「明歴々露堂々」が掛けられ、千利休居士教訓の「花は野にあるように」に従い、楚々とした風情の季節の花を上野焼の花入れに生けた。その横には、江戸後期の丸型金彩香合に沈香を入れて飾った。畳二畳半の点前座には、鵬雲斎箱書付の唐津、鏡山窯、先代井上東也作の水指と信楽、人間重要文化財・高橋楽斎作の茶入を配した。
 亭主は、ともにこの夏に茶名を授与されたばかりで、これからの活躍に期待がかかる白山宗聖さん(小泉社中)と、金剛宗章さん(光林社中)が起用された。それぞれ、鵬雲斎箱書付九代、大樋長左衛門作の黒楽茶碗に家元好の濃茶「松花の昔」を練ってもてなした。主菓子はオレンジ郡にちなみ、柑橘の風味がほのかに漂うオレンジをかたどった練り切りを用意。銘を「実りの秋」とし、各席約50人に呈茶とともに振る舞った。
光林宗満師(右)から茶道の説明を受ける堀之内総領事夫妻

光林宗満師(右)から茶道具の説明を受ける堀之内総領事夫妻

 点前を披露した2人は稽古を重ね、晴れの席に臨んだという。だが、やはり重責を感じ「とても緊張した」と口を揃えた。白山さんは、正客の裏千家今日庵参事の松本宗静名誉師範から「結構なお点前で、おいしゅういただきました」と誉められ「安心し、うれしかった。励みにしたい」と喜んだ。正客の総領事に献茶した金剛さんは「当地の日本の代表にお茶を出すことができて光栄だった」と語り、この席で半東を務めた光林師は「努力して、本当にきちんと務めてくれた」と、ねぎらった。大役を無事に終えた2人は、安堵の表情を浮かべながらも「初心に帰って、これからも練習するのみ」などと、気を引き締めていた。
 記念式典で、半田会長があいさつに立ち「小泉宗由先生の下、みんなで日本伝統の奥深い茶の道を一生懸命学び、それを楽しみ、研さんを重ねてきた」と紹介。「今後も一期一会の心を大切にお客さんをもてなし、茶の心を次の世代に伝えたい」と述べ、協力を求めた。
 来賓が祝辞を贈り、同協会のますますの発展を祈念した。堀之内総領事は、25年継続することを高く評価し「たゆまぬ努力によるもので、深く敬意を表したい」と称賛。オレンジ郡日本文化協会会長の岡添恭幸氏は「茶道に対する精進と熱意は、並々ならぬものである。弟子を育成し、『おもてなしの心』を伝えてきた」とたたえた。
謝辞を述べる小泉宗由幹事長

謝辞を述べる小泉宗由幹事長

 裏千家加州今日会副会長の小川勝義氏の音頭で乾杯し、昼餐後は、立礼式の薄茶の1席を設けた。小泉幹事長が謝辞を述べ、これまでの多大な支援に謝意を表しながら「本日の25周年の祝賀会を第1の節目とし、第2、第3の節目に向かって茶道の発展のために努力を重ねていきたい」と話し、式典を締めくくった。
 小泉幹事長は、25年の道のりを「あっという間だった。旗振りをしてきた」と振り返った。後継者育成に力を注ぎ「生徒が立派に育ってくれた」ことを一番の喜びとする。茶道の普及に使命を燃やし「広めるのは、生徒を育てる先生次第」と言い切り、「正しく理解しないと、正しく伝えられないので、できればバイリンガルの生徒を育てたい」と希望。自身の茶歴は50年を超すベテランだが「茶道は奥が深くて、難しい」と、しみじみと語り「真髄である『和敬清寂』の心得を大切に稽古を重ね、地域社会に貢献したい」と抱負を述べた。【永田潤、写真も】
記念の茶会で、濃茶の点前を披露する光林宗満社中の金剛宗章さん

記念の茶会で、濃茶の点前を披露する光林宗満社中の金剛宗章さん


記念茶会を催した茶道裏千家淡交会オレンジカウンティ協会のメンバー。前列中央が小泉幹事長、左隣が半田会長

記念茶会を催した茶道裏千家淡交会オレンジカウンティ協会のメンバー。前列中央が小泉幹事長、左隣が半田会長


今日会副会長の小川勝義氏の音頭で乾杯する参加者

今日会副会長の小川勝義氏の音頭で乾杯する参加者


【写真上】記念式典で披露した半田会長(左端)による薄茶席。右側奥の正客の裏千家今日庵参事の松本宗静名誉師範らゲストをもてなした【同下左】参加者全員に薄茶が振る舞われた【同下右】中秋の名月とすすき、もみじで、「実りの秋」を表現したお菓子

【写真上】記念式典で披露した半田会長(左端)による薄茶席。右側奥の正客の裏千家今日庵参事の松本宗静名誉師範らゲストをもてなした【同下左】参加者全員に薄茶が振る舞われた【同下右】中秋の名月とすすき、もみじで、「実りの秋」を表現したお菓子

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