
表彰を受けたオレンジ郡在住の長寿者。2列目左から3人目が藤田会長。最後列が堀之内総領事

堀之内総領事から特別表彰状を贈られる100歳の吉岡さん(左)
会場には、招待を受けた同郡在住の80歳以上の高齢者をはじめ、在ロサンゼルス日本総領事館の堀之内秀久総領事夫妻や日系諸団体の代表、OCJAAの会員とボランティアら約300人が集まり、同郡日系社会を築き、その発展に尽力したパイオニアに敬意を示した。
来賓としてあいさつに立った堀之内総領事は、「着任して2カ月しか経っていないが、ほぼ毎週末のように日系イベントでオレンジ郡日系協会のメンバーと顔を合わせている」といい、その活躍に敬意を示すとともに、日系社会のさらなる繁栄を祈願した。
今年の敬老表彰者は、浅見敏子さん、馬場隆太郎さん、馬場多津子さん、福元千代さん、原田文夫さん、川原たけしさん、橘田ケイ敬さん、橘田ルビー房子さん、国崎昌恵さん、マギー・アルバートさん、マギー・ルーシーさん、メレンデス・キズヨさん、山田安子さん、山城アグネスさんの14人。藤田会長から賞状を贈られ、会場からの大きな拍手に包まれた。
この日はまた、今年100歳を迎えたプレセンティア在住の吉岡千代香さんが、ロサンゼルス総領事館から特別表彰を受けた。家族によると、長寿の秘訣は「野菜と魚を中心とした食生活に加え、長年続けているヨガや体操にあるのでは」といい、「20年以上にわたって毎日飲み続けていた野菜ジュースのおかげでもあると思う」と話した。
最後に受賞者を代表し、かつてOCJAAで理事を務め、長年にわたり同会に貢献してきた浅見さんが謝辞を述べるとともに、「100歳の方がいらっしゃるからには、私たちも頑張らなくては」と話した。

練尾日本文化奨学金を授与された(右2人目から)岸本さん、有賀さん、横田さん。左端は宮崎・奨学金実行委員長、その右隣は今村ベティーさんと練尾正男さん
受賞者を代表して岸本さんが、「分野は違いますが、日本文化を学ぶわれわれ3人にとって、このような奨学金をいただけるのは大変名誉なことです」と謝辞を述べた。

参加者をもてなす表千家同門会南加支部の田中宗優社中。亭主は岡添恭幸さん、半東は金瀬宗雅さん
会場では、多くの学生ボランティアの姿も見られた。藤田会長は、「OCJAAが今後も力強く活動していくためには、若者の協力が不可欠」として、地元の学校や教師らに声をかけ、子どもたちの協力を仰いだ。この日集まった多数の企業や個人からの寄付の収益は、協会の活動費用に充てられる。
OCJAAの連絡先は、電話714・283・3423または、ホームページで―
www.ocjaa.org
【中村良子、写真も】