活動資金集めで晩餐会:藤間勘須磨、前原勉、金井紀年の3氏を功労表彰

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活動資金集めの晩餐会で行われた表彰式。前列左から受賞者の金井さん、藤間さん、前原さん。後列は中央が仲真所長、右隣がカタヤマ理事長

活動資金集めの晩餐会で行われた表彰式。前列左から受賞者の金井さん、藤間さん、前原さん。後列は中央が仲真所長、右隣がカタヤマ理事長

 小東京タワーズ1階で日本食ランチを提供する非営利団体「リトル東京シニア栄養サービス(高齢者昼食会)」は、活動資金集めのための晩餐会を10月30日、ロサンゼルス・ダウンタウンのボナベンチャーホテルで催し、参加者約120人の支援に謝意を表した。席上、小東京と日系社会の発展に多大な貢献を果たした金井紀年、藤間勘須磨、前原勉の90代3氏を功労表彰した。

国際ビジネスパイオニア賞を授与される金井紀年さん(中央)

国際ビジネスパイオニア賞を授与される金井紀年さん(中央)

 高齢者昼食会は、60歳以上を対象に栄養のある日本食を供与することで、高齢者の健康的な生活をサポートする。月曜から金曜までの毎日、約200食をまかない、食事代はわずか2ドル50セント。歩行が困難など、健康上の理由で参加できない人には宅配を行い、独居老人には特に喜ばれているが、金銭に余裕がない人には、支払いを求めることはない。1976年の創設以来、延べ100万人が利用し、食事のみならず、仲間とのふれあいの場としても昼食会は重要な役割を果たしている。
 活動資金は、政府基金から6割が支給され、残りの4割は日系社会からの寄付によるため、運営は楽とはいえない。配達と送迎の2台のミニバンは8年前にアラタニ財団から寄贈されたという。
 晩餐会で、同会のフェイ・カタヤマ理事長があいさつを述べ、継続した支援を呼びかけた。毎日の昼食会で指揮をとる仲真節子所長の卓越したリーダーシップをたたえ、表彰の楯が贈られた。
文化大使賞の賞状を受け取る藤間勘須磨さん(右)

文化大使賞の賞状を受け取る藤間勘須磨さん(右)

あいさつに立った仲真さんは、同会の活動について「エスニックフードの日本食をリトル東京で出すことに意義がある」と、単なるランチ提供プログラムではないことに力を込め、今後も日本食と日本文化にこだわる方針に変わりがないことを強調した。
 3人の表彰式では、各人の略歴を紹介して、輝かしい業績をたたえ盛大に祝った。受賞者を代表して、金井さんが謝辞を述べた。
 共同貿易会長の金井さんは、91歳になった今も渡米した約60年前に抱いた開拓者精神を持続し、日本食の普及に情熱を傾けている。本業のかたわらで、地域奉仕活動にも力を注ぎ、在外投票実現のために有志とともに尽力、北・南米の日系社会と日本との懸け橋役にも努め、このたびは国際ビジネスパイオニア賞が贈られた。
前原勉さん(右)には、地域リーダーシップ賞が贈られた

前原勉さん(右)には、地域リーダーシップ賞が贈られた

 文化大使賞の藤間さんは、長年にわたり日本舞踊の師匠として多くの弟子を育て、日舞の発展に果たした功績は大きい。今夏の二世週祭では音頭の振り付けを担当した。現役の舞踊家として、真夏の炎天下に着物を着て社中を率いる姿は、96歳とはとても思えない。
 帰米2世の前原さんは96歳。幼少期を広島で過ごし、ロサンゼルスに戻った。第2次世界大戦時には強制収容所に移送され、戦後は小東京で日本の日用品や大工用品を扱う「安全金物」を経営した。町内の発展にも力を注ぎ、1960年代にロサンゼルス市の地域開発事業にかかわり、小東京の商業地区を守るため市に訴え、交渉を続けた。懸命な活動は、今もなお語り継がれており、今回は地域リーダーシップ賞を受賞した。
 高齢者昼食会については、電話213・680・9173。【永田潤、写真も】
高齢者昼食会で、和やかに食事をとる日本人と台湾人の参加者

高齢者昼食会で、和やかに食事をとる日本人と台湾人の参加者

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