頑張れ、女性議員!

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 安倍政権の閣僚人事の目玉だった小渕優子議員が政治資金を巡り大変なことになっている。女性議員の若手ホープで、将来の総理候補としても期待が高かっただけに今回の事件は残念だ。政治家に注がれる国民の目はいつの時代も厳しいものがある。閣僚ともなると国政に忙しく、地元対策や資金管理などは秘書に任せがちになることも頷ける。もちろん、だからといって議員自身の管理責任は免れない。
 小渕優子さんは、実は個人的に何かとご縁がある。まず小渕恵三元総理のご一家とは婚家が親しく、食事をご一緒する仲だった。長男の剛さんはスキーの名手。お姉さんの暁子さんはイラストレーターで、可愛いデザインの便箋や封筒を下さったことがある。
 その頃は小渕総理もお元気で、温かく仲の良いご家族だった。小渕優子さんご自身はTBS出身で私の夫の後輩に当たる。私もTBSの日系人ドラマ「99年の愛」制作をお手伝いしたことがあるが、このドラマのプロデューサーを務めたのは、ご主人の瀬戸口克陽さんだった。
 番組が放送された2010年の年末、瀬戸口さんら番組スタッフを訪ねてTBSに行ったことがある。四方山話に花を咲かせていたところ、小渕議員が二人のお子さん連れで現れた。当時3歳の坊ちゃんの手を引き、もう一人の赤ちゃんを抱っこ紐で抱えての登場だった。これから子供を連れて地元に戻ります、と言っておられた。清楚で溌剌としていて、気負いがない。ごく普通の共働き夫婦の姿で、気取らない雰囲気に好印象を持った。
 安倍政権の目指す「女性が輝く社会」は、眩しい公約だが実現は難しい。華やかな世界で活躍する人たちも、個人のレベルではそれぞれが苦労している。それだけに、女性だからという理由で登用されることにも抵抗がある。性別には関係なく、実力や人間性で勝負したいものだ。
 だからこそ、二世議員と言われようが、「お嬢」と呼ばれようが、小渕さんのような女性議員には頑張ってほしい。名前が「優子」だからでもないが、この現在の苦境を乗り越えて、実力派の議員として返り咲いてほしいと願っている。【海部優子】

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