はしか流行: 加州で感染拡大、68人に

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 オレンジ郡アナハイムにあるディズニーランドを訪れた観光客の間で、はしかが流行しており、これまでのところカリフォルニア州を含む7州で感染を確認。23日には、サンタモニカ高校の野球チームのコーチも感染していると診断され、さらなる拡大が懸念されている。

 幸いにもサンタモニカ高校の野球チームに所属する生徒は、全員予防接種を受けており、ロサンゼルス郡公共衛生局は、感染拡大の可能性は低いとみている。
 サンタモニカ・マリブ統一学校区からの発表によると、コーチは初期症状が見られた時点で、生徒と接触していないという。
 加州公衆衛生局によると、昨年12月からこれまでに、同州では68人の感染者を確認。うち48人がディズニーランド、または隣接するテーマパーク「カリフォルニア・アドベンチャー」を訪れ感染していたことが分かった。
 加州以外では隣国メキシコで1人、他州ではユタ州で3人、ワシントン州2人、オレゴン州、コロラド州、アリゾナ州、ネブラスカ州からもそれぞれ1人、計10人の感染が確認された。これらのケースでは感染者は昨年12月15日から20日までの間にディズニーランドかカリフォルニア・アドベンチャーを訪れており、その際に感染したとみられる。
 20日にはディズニーランドの従業員5人が感染していたことが分かった。ディズニー側は、従業員に予防接種を受けさせ、感染者と接触した可能性がある従業員に関しては検査を受けさせ、結果が分かるまで有給休暇を与えるなどの処置をとった。
 また今月中旬にはディズニーランドから15マイル(24キロメートル)離れたところにあるハンティントン・ビーチ高校の生徒1人がはしかに感染していることが判明し、保健当局は予防接種を受けていない生徒24人に対して3週間の自宅待機を命じた。
 最近では予防接種の安全性を心配する保護者の声もあり、子どもに予防接種を受けさせない親が増えている。オレンジ郡の学校区でも子どもたちへのワクチン接種率が低下していたという。
 サンタモニカ・マリブ統一学校区でも幼稚園児のワクチン接種率は低下しており、2013年の14・8%から14年には11・5%まで減少していた。
 全米では加州を含む20州で子どもへの予防接種を保護者が拒否することが認められている。しかし、昨年施行された予防接種法に基づき、個人の信条により予防接種を受けない人は、医師からの説明を受け、その危険性を知った上で予防接種を拒否すると書面に署名をしなければならなくなっている。
 加州では今月中旬、はしかの流行がいったんおさまったかに見えたが、ディズニーランドの従業員への感染が確認されたことで、流行はまだ続いていると判断。感染者の多くが予防接種を受けていなかったこともあり、当局は感染を最小限に食い止めるため、12歳以下の子どもや、予防接種を受けていない人には、流行が収まるまでディズニーランドに行くのを避けるよう呼び掛けた。すでに予防接種を受けている人については安全だと強調している。
 米疾病管理予防センター(CDC)によると、米国では2000年にはしかは撲滅されたとしているが、ここ数年、予防接種を受けていない米国人が海外でウイルスに感染して帰国するケースが多く、その後、国内での感染者が増加していた。昨年の感染症例数は27州で644件。過去最悪の事態となった。
 はしかは高熱やせき、鼻水、目の充血など風邪と似た症状が数日間あらわれる。高熱は3、4日で下がるが、その後再び発熱し、体中に発疹がでてくる。症状は10日ほどでおさまるが、肺炎などを併発する恐れもあるため、注意が必要とされている。【吉田純子】

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