
小東京のダブルツリー・ヒルトンで行われた「初点式」でお茶を点てる中島さんと半東の若梅さん

平田さんから新年の茶を提供される堀之内夫人(中央)。右隣は南加日商の柴さん
初点式は、山下宗裕さんの解説のもと、中島宗香さんが亭主を、若梅都子さんが半東を、平田桂子さんが外半東を務めた。床の間には坐忘斎家元筆による「老松千年色」が掛けられ、青竹一重切の花入れに結び柳と季節の花、ツバキが生けられた。
茶席はステージ下正面に用意され、正客に堀之内サビーン総領事夫人、次客に南加日系商工会議所のグレース・柴さん、三客に淡交会オレンジ郡協会の半田俊夫会長、詰に今日庵参事ロサンゼルス協会の松本宗静特別相談役が着席し、地元三河屋製の主菓子、常盤木が振る舞われた後、新年の一服を堪能した。

あいさつに立つ金井会長
正客を務めた堀之内夫人は、日本と北京で計5年ほど裏千家茶道を習っていた経験があるといい、「ロサンゼルスでもお初釜に参加できるのは大変嬉しい」と話した。
食後には、64年間にわたり米国で茶道の指導および普及に尽力する今日庵参事ロサンゼルス協会の松本さんが集まった人々に謝辞を述べるとともに、会員に対し、「何事においても感謝の心と謙遜の心を忘れずに」と諭し、2015年の初点式を閉会した。
【中村良子、写真も】