長引く干ばつに頭を悩ませているカリフォルニア州だが、冬に雨季を迎える北カリフォルニアのサンフランシスコで、先月1月は1度も雨が降らなかったことが分かった。1月の雨量がゼロという記録は過去165年間ではじめて。

 サンフランシスコで1月に雨が降らないというのは1849年のゴールドラッシュ時代以来。
 アメリカ国立気象局によると、サンフランシスコの南方75マイル(120キロ)に位置するサンタ・クルーズでも先月は雨がまったく降らなかった。例年だと1月の雨量は6インチ以上。サンタ・クルーズでの今回の記録は、1893年以来初めてだという。
 ベイエリア全体をみても、先月の雨量は例年と比べもっとも少なかった。
 昨年12月は北カリフォルニアでも南カリフォルニアでも比較的雨量は多かった。しかし1月に入り再び乾燥が続き、1月としては珍しく温かい日が続いた。南加地区の一部では例年通りの雨量が確認されている。
 加州では昨年1月、長引く干ばつを受け、ジェリー・ブラウン知事が干ばつ緊急事態宣言を発令。住民に自主的に水利用を20パーセント抑えるよう節水を呼び掛けていた。
 加州の水源の3分の1を賄っているシエラネバダ山脈では先週、雪塊が観測されたが、積雪量は例年の25パーセントにとどまっている。
 水道資源委員会による節水の呼び掛けは4月で期限を迎えるが、長引く水不足を受け、委員会は呼び掛け期間の延長やさらなる規制の拡大を今月下旬にも検討する予定だという。

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