カリフォルニア州を中心にはしかの感染が拡大するなか、カリフォルニア大学機構(UC)は6日、2017年以降に入学予定の学生を対象に、はしかをはじめ各種予防接種を受けることを義務づけると発表した。

 現在までのところ、UC機構に入学する学生は、B型肝炎の予防接種のみ受けることが求められていた。
 10校あるUC機構のうち一部の大学ではB型肝炎以外も受けるよう求められていたというが、17年からは全校で入学時、はしかのほか結核、水疱瘡、百日咳、髄膜炎の予防接種を受けることが義務づけられる。ただし、宗教上の理由などで予防接種を拒否することは許されるという。
 UC機構によると、数年前から今回の措置は検討されていたというが、昨年12月にディズニーランドと隣接施設のカリフォルニア・アドベンチャーを訪れた観光客からはしかの感染が急速に拡大していることを受け、17年から全校で実施されることが決まった。
 17年秋学期の入学者からは、予防接種を受けたことが証明できる書類などの提出が求められ、ない場合は、入学保留の措置がとられる。
 現在の加州法でも、個人の信条を理由に予防接種が免除されるが、先週、急速な感染拡大を懸念したリチャード・パン加州上院議員(民主・サクラメント)らがジェリー・ブラウン知事に、免除措置を廃止するよう求める提案が出された。

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