「夢の仕事」と「仕事の夢」

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 仕事には「どうしてもこれがやりたい」夢の仕事と「他にないから就く」仕事がある。仕事があるだけいいが、どうしてもやりたいことを仕事にしている人は幸いだ。運動選手やタレントなどは彼らの夢の仕事だろうし、僕も自分の仕事が好きでやっている。
 僕の職種は、「タイプセッター」「デザイン」「プロダクツ」「レイアウト」といろいろな名前で呼ばれているが、最近ではさらに「電話受け付け」「広告係り代理」が付け加わった。
 こうなると、好きな仕事ではなく単なる「仕事」になってしまいそうだ。
 さて、これが「仕事の夢」となると別もの。以前ラジオで「仕事に関する悪夢トップ10」とかいったコメントがあった。内容はほとんど忘れたが、「使っている機械が突然壊れる」「やっている仕事が突然わからなくなる」「仕事仲間に無視される」などなど。
 僕が入社したころはもう活字拾いはなく、見出しなどは写植、記事の部分はコンピュータで作成する。そのできたデータを感光紙に焼き付け、現像、それを台紙に張り付けさらに写真に撮り、ネガフィルムを作り、輪転機の原版を作り、そこではじめて新聞紙を印刷する。とにかく非常に手間暇のかかる作業をしていた。現在は「ひな形」で作ったデジタル紙面をネットで印刷所に送り、彼らはそれを直接原板に焼き付けるから作業は非常に簡単になった。
 さて、僕のよく見る仕事上の夢。他に人はなく仕事場には僕一人。薄暗い部屋でデータを作り、古い作業手順で焼き付けや現像をバタバタとやっている。しかし手順が完全に狂うか機械の調子が悪くなり、修理や訂正しながら働いているから全然進まない。しかも印刷の締め切りは目前、というパターンが多い。
 違うパターンの夢が数種類あるが、途中で目は覚めるものの、こうなると普段の仕事より疲れるものだ。
 そういえば娘が小さい頃、夜中に「宿題してないよ~」と起きてきたことがよくあった。「ちゃんとやったでしょ」と言うと、ちょっと考えて安心したようすで寝に行ったものだ。これも仕事(勉強)の上での悪夢か。
 何はともあれ、このような夢からは早いところ卒業したいものだ。【徳永憲治】

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