ビジネスワイド:社員の「心」を変える

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京セラ株式会社名誉会長
稲盛和夫氏

  8年半ぶりにロサンゼルスと大阪を結ぶ国際線を就航した日本航空(JAL)。同社は2010年に経営破綻した。その後、京セラ創業者の稲盛和夫氏が代表取締役会長に就任し、破綻から2年後に過去最高の営業利益を出すまでに再生した。再建の立役者・稲盛氏に話を聞いた。【取材=吉田純子】

 「JALフィロソフィ」を再構築し再建の立役者である京セラの稲森和夫名誉会長


「JALフィロソフィ」を再構築し再建の立役者である京セラの稲盛和夫名誉会長

 「京都に住んでいるので、関西との直行便ができたのは私にとっても便利。一度倒産した日本航空が甦り、こうして就航式を迎えられてうれしいです」
 日本航空は2010年1月19日、会社更生法の適用を申請し経営破綻した。その後、京セラ創業者の稲盛和夫氏が代表取締役会長に就任し、建て直しが始まった。
 稲盛氏が徹底的にこだわったのは「JALフィロソフィ」の再構築。事業再生以外にも社員の「心」を変えるため、仕事をする上での考え方、心持ちを全社員に厳しく指導した。自身が経営者として長年持ち続けてきた経営哲学を「JALフィロソフィ」に置き換え、社員に実践させたのだ。
 「潰れた会社は社員の心も荒廃しています。社員を勇気づけ、もう一度みんなで再建していかなければならないという強い意識を持ってもらうよう話し合いました」
 当時のJAL社員に一番伝えたかったのは人間として何が正しいかを理解してもらうこと。「人間性というものが経営のなかでは一番大事なのです。みなが素晴らしい人間性を持ち、復活に向けて社員一同が一生懸命頑張ったのです」
 LAと大阪を結ぶ復活便は社員一同の努力が実り、達成できたと同氏は力を込めた。

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