福井の恐竜博物館

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 この春、北陸新幹線の金沢開業を前に、JR福井駅前に、原寸大の恐竜3体の動くモニュメントが設置された。福井県では恐竜発掘調査が1989年から行われており、福井は今や、国内最大の恐竜博物館を擁する「恐竜王国」なのだ。
 これまで、恐竜ファンの夫とユタの恐竜モニュメントやワシントンDCのスミソニアン博物館を訪れているので、機会あれば福井へもと話していた。が、先月金沢へ出かけた際は残念ながら日程の都合で行けず。ところが今月、所用で出かけた岐阜で、友人夫婦が車で連れて行ってくれるという。好意に甘え、岐阜から2時間半のドライブで博物館を目指すことになった。
 車はまず、東海北陸自動車道で長良川沿いに飛騨高地を北上。白鳥高原で中部縦貫自動車道に移ると、今度は西に、九頭竜川に沿って山道をぐんぐん下った。フクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタンなど多くの恐竜の骨化石は、この九頭竜川の支流の崖面で採集されて、福井県を日本一の恐竜県としたのだ。
 周囲の山が開けて道がなだらかになると、福井県立恐竜博物館のある勝山市に到着した。博物館は、2000年の開館。ドーム状の銀色の大きな屋根が、遠くからも見えていた。
 入場して、驚いた。4500平方メートル(約4万平方フィート)の広い展示室には、福井県で発見された恐竜をはじめ、40体近い恐竜全身骨格が展示されている。
 その中の1体、ワイオミング州で発掘されたカラマサウルスは、9割以上が実物化石で組み上げられた標本で、同博物館での3年半をかけたクリーニングの末の常設展示。このほか大型復元ジオラマや映像などもあり、想像をはるかに超えた規模・内容なのだ。
 「子どもから大人まで楽しんで学習でき、また、研究者も満足できる、学術的に裏づけされた展示」とのうたい文句通りの内容に、「素晴らしい博物館ですね」とスタッフに声をかけると、「ありがとうございます。世界三大恐竜博物館の一つです」との返事。後の二つはカナダと中国にあるのだとか。恐竜に関心のある人にはぜひ一見をお勧めしたい恐竜博物館だ。【楠瀬明子】

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