友人の東京観光案内

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 朋(とも)あり遠方より来る、また楽しからずや。
 中学・高校と同期の友人Y君が、心臓大動脈瘤の難手術に成功し、北九州からM君も合流して念願の仲良し3人組の東京観光が実現した。
 まずは日の出桟橋からの水上バス。ベイエリアから隅田川をさかのぼり12の橋をくぐって吾妻橋まで。以前はドブ川に近かった隅田川は浄化が進み、ベイエリアから隅田川の両岸はマンションやオフィスの高層ビルが林立し、川岸には木や草花が植えられて奇麗な遊歩道が連なる素敵な川へと変身した。進むにつれて12の橋が次々と違った形を見せ、多くの川や運河も流れ込み、昔の江戸が水郷であったことがわかる。江戸は日本のベニスだったのだ。川面には遊覧船や作業船が行き交う。デッキで360度の景観を楽しむのがベストだが、今日は高校生の団体客でいっぱい。やがて終点の船着き場だ。右手のスカイツリーが次第に大きくなり、アサヒビール屋上の金色の飾りが目につく。桟橋に降りると目の前には地下鉄の出入口がある。歩いて数分で雷門へ。まずは昼食と有名な「うなぎ色川」へ。食後は仲見世を通って浅草寺参詣。浅草は平日でも人出が多い。外国人、なかでも中国人の姿が目につく。
 浅草寺参拝のあとは明治神宮へ。NHKで「明治神宮不思議の森〜100年の大実験〜」が放映され、それを見たY君と意見が一致した。明治天皇崩御に伴い建てられた明治神宮に、手をかけなくても永遠に続く鎮守の杜(もり)を作ろうと荒地に究極の人工の森を作った。以来人の手は入ってない。明治神宮には何度か来ているが、広い参道を歩いてその気で見ると神秘な感じが伝わって来る。次は外苑の聖徳記念絵画館。明治天皇の事績を40枚の日本画と40枚の洋画で示した絵画館は、明治期に天皇を中心に官民一体となって必死に国造りに励んだ様子が描かれている。もっと多くの人に見てもらってよい絵画館だ。
 国会議事堂、スカイツリー、お台場と巡ったはとバスも楽しかった。「東京が奇麗なのに驚いた」が友人のコメント。皆さんも海外から帰国の節は、水上バス、明治神宮と聖徳記念館に足を運んでもらいたい。【若尾龍彦】

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