およそ4マイルにわたるロングビーチの海岸一帯に、「廃油ボール」と呼ばれる廃油のかたまりが大量に流れ着いているのが発見され、4日、回収作業のため同海岸一帯が閉鎖された。

 廃油ボールの発生原因は不明だが、ロングビーチよりおよそ120マイル北西に位置するサンタバーバラ郡で5月19日、太平洋岸に沿って設置されている石油パイプラインが破損し、原油が大量に海に流出する事故が発生。
 沿岸警備隊はロングビーチの海岸で回収した廃油ボールのサンプルから、先月のサンタバーバラでの原油流出事故と関連性があるかどうか現在検査を始めている。
 ロングビーチ市には製油所があるが、ロングビーチ市消防局は同製油所から石油などが流出していないことを確認しており、今回の廃油ボールと製油所の関連性を否定している。
 翌5日朝に閉鎖は解除されたが、廃油ボールは触れると皮膚に刺激をあたえる危険性があるため、保健当局は、見つけても触らないよう住民に呼び掛けている。
 海岸付近に生息する野生動物にも影響がでており、廃油で茶色に染まったペリカンが発見され同市当局が保護した。
 4日午後にはロングビーチ南方のシールビーチでも廃油ボールが見つかった。海岸を閉鎖するには至らなかったが、沿岸警備隊は回収作業を行った。
 先月下旬にもマリブ近郊のズマビーチをはじめ、エルセグンドやレドンドビーチ一帯の海岸で廃油ボールが漂着しているのが発見され、一時回収作業のため閉鎖された。

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