ロサンゼルス郡参事会は2日、同郡のホームレス問題に対応するため700万ドルを投じて、医療やメンタルヘルスケア対応チームを結成し、シェルターや路上で生活するホームレスを支援する救済案を承認した。

 同郡ではホームレス問題が深刻化しており、シェルターと呼ばれるホームレス保護施設や路上でテントを張って生活する人が後をたたない。
 同提案が承認されたことにより、医療やメンタルケアを担当する7つの専門チームが結成され、今後ホームレスの医療面のケアを行うとともに、最終的には路上やシェルターではなく、住居を見つけ、自立して生活できるよう支援していく。
 同郡の刑務所や保護施設は精神疾患をもつホームレスで満員状態だという。
 ロサンゼルス・ホームレス・サービス局(LAHSA)の調査によると、LA、グレンデール、パサデナ、ロングビーチ市を含む同郡のホームレス人口は4万4359人。過去2年間で12%増加している。うち3分の2が車両や公園、歩道、廃墟となった建物の中で生活している。
 マーク・リドリー・トーマス同郡参事は、対応チームの数を増やし、ホームレス支援施設が多いスキッドロウのほかサウスロサンゼルス、サウスベイ、サンファナンドバレーなどの地区にも支援範囲を広げられるよう、資金を増やす必要があると訴えている。追加資金の導入については60日後に話し合われる予定。

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