カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が運営する医療機関「UCLA Health」は17日、コンピューターネットワークにハッカーが侵入し、およそ450万人の個人情報が流出した可能性があると発表した。

 同機関では昨年10月、同機関の利用者の名前や住所、誕生日、ソーシャルセキュリティー番号、病歴など個人情報が含まれているコンピューターネットワークに不審なアクセスが発見された。
 発覚後、連邦捜査局(FBI)が捜査を開始。現時点では決定的な証拠は見つかっていないというが、同機関はFBIと連携し、引き続き原因の究明を急いでいくという。
 「UCLA Health」は南加地区にロナルド・レーガンUCLA医療センターを含む4カ所の病院と、150カ所の医療施設を運営している。
 医療機関をはじめ、保険会社、大学などは、顧客や利用者の大量の個人情報を保持しているため、近年、ハッカーの標的になるケースが多発。入手した情報はブラックマーケットで売買されているという。
 今年2月にも、米国2位の医療保険会社「アンセム」の顧客と従業員の個人情報を含むデータベースにハッカーが侵入し、保険会社のハッキング事件としては過去最大規模となる8千万人の情報が盗まれた。
 東部にあるメリーランド大学でも昨年、31万人の個人情報が盗まれている。【吉田純子】

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