伝統の祭り、佳境に入る:猛暑の小東京をさらに熱く

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第75回二世週祭

グランドパレードでひと際大きな声援を受けた二世週祭の女王とコート

グランドパレードでひと際大きな声援を受けた二世週祭の女王とコート

 第75回記念「二世週祭」(テリー・ハラ実行委員長)は、第1週の15、16の両日開催され、祭りの呼び物グランドパレードと、コロネーションが盛大に開かれ、伝統の祭りは佳境に入った。さまざまなイベントが催され盛り上がり、猛暑の小東京をさらに熱くした。「二世週祭特集第二弾」では祭りの熱狂ぶりを伝えるほか、今週末も繰り広げられる日本文化紹介や各種展示・実演など盛りだくさんの内容で見どころを紹介する。【永田潤、写真も】

風になびき、小東京を彩る鮮やかな七夕飾り。大小183個の力作が展示された

風になびき、小東京を彩る鮮やかな七夕飾り。大小183個の力作が展示された

 7回目を迎えたLA七夕まつりは、日系諸団体のメンバーが力を合わせて制作した色彩豊かな大小183個の七夕飾りが展示され「日系社会の団結」を示した。会場には各種屋台が軒を連ね、縁日のような雰囲気を醸し出し、食や民芸品など日本の文化紹介や、各県人会による観光案内、ステージでは各種パフォーマンスが披露され連日、盛況を極めた。
 日本からの初参加が、祭りに新風を吹き込んだ。東北6県の代表的な伝統の祭りを紹介する「東北六魂祭」で、各県は東日本大震災の支援に渾身の力を込めた演技で感謝の意を表現するとともに、復興を遂げつつある東北の食や風俗、名所など魅力を紹介し「ビジット・トウホク」などと呼びかけ、観光大使としての役目も果たした。鹿鳴家英楽一門11人による英語の落語は、日系人を中心とした客を笑いの渦で包んだ。
 グランドパレードは、夜に映える「ねぶた」の運行に合わせ夕刻スタート。日系社会の発展と日米関係に寄与する約140の個人と団体がゆっくりと練り歩いた。序盤は、祭りの名と同様に二世の退役軍人が勇姿を見せ見物人を喜ばせた。グランド、パレード両マーシャル、インスピレーション賞の2受賞者、地域団体7表彰者、パイオニア賞の6人の受賞者、日舞の各社中などが姿を表わすと、鈴なりの観衆から大きな声援が送られた。
茶道裏千家の実演

茶道裏千家の実演

 大とりを務めたのは、8年前に初参加し感動を与えた「ねぶた」だ。クライマックスを迎え、約50分にわたって練り歩き、夜の小東京を彩りフィナーレを飾った。
 グランドマーシャルの福島系3世のロイ・ヤマグチさんは、81年の伝統を誇る同祭について「苦労した1世と2世が遺してくれた日系社会の宝物。この財産の重要性を若者に教え、継承しなければならない」と強調した。ヤマグチさんが期待を寄せる若者を代表する新女王サラ・クニコ・ハッターさんは「先人の遺産であるすばらしい祭りを、われわれ若者がより若い世代へと伝え、守っていかなければならない」と述べ、次世代をけん引する強い意志を示している。
 二世週祭は、最終となる今週末の22、23の両日行われ、街頭音頭と閉会式をもって全行事を終了する。参加者は、今年の祭りのテーマ「ずっと楽しく(Let the Good Times Roll)」を最後まで実行しようとしている。
グランドパレードで踊りの先陣を切る坂東秀十美社中

グランドパレードで踊りの先陣を切る坂東秀十美社中


東北六魂祭で演じられた仙台の「伊達武将隊」。左が松尾芭蕉、右は伊達政宗

東北六魂祭で演じられた仙台の「伊達武将隊」。左が松尾芭蕉、右は伊達政宗


美しい作品29点を披露した「いけばな教授会」の展示

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