髪の毛の色はグレイ

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 カリフォルニア州では、70歳を超えて運転免許証を更新するときは、無事故、無違反でも更新時に視力検査、筆記試験などが課せられ、また、有効期間も短縮されることがあるという。私の有効期限が8月の誕生日に切れるので7月初めにDMV(州車両管理局)から更新に関する通知が届いた。
 筆記試験は最近の交通法規の変更に伴って作成されるので、全く無準備で臨むというわけにはゆかない。そこで日系人のための電話帳などに掲載されている問題集をしっかり頭に叩き込んでから地元のDMVへ出向いた。
 私の容姿に関し記入した項目をチェックした受付嬢に「性別、身長は良いとして、髪の毛の色はBLK(黒)ではないでしょう」と指摘された。私はこれまで自分の髪の毛の色は黒だと信じ、常にBLACKとしてきたが、私の頭髪はもはや白髪化しているのだ。「GRAY(グレイ)でしょ!」と彼女にやられてしまった。あゝ、前回はBLK(黒)でOKだったのに…これまで信じてきた自分の髪の毛の色を公式に訂正させられたことは私にとって少々ショックな出来事だった。
 筆記試験は3択問題で、使用言語も選択できるというので私は日本語を希望した。事前の予習は英語、日本語の両方でやっておいたのだが、せっかく日本語があるのならと、母国語を選んだが、この選択には少々反省している。なぜなら英語(およびスペイン語)はパソコンの大きな画面に向かってタッチ式で回答を選べ、わかりやすく親切な出題方法なのに、日本語の問題は担当者が奥のバインダーから少々古ぼけたコピーを取り出し、それが出題用紙になっていたのだ。印刷も不鮮明で、特に細かい文字を含む標識などの絵柄は判読しがたいものさえあった。この種の問題はそれほど難解な単語や言い回しを使うわけではないので、ベースとなる言語(英語またはスペイン語)を選択するのが賢明のようだと分かった次第だ。
 ともあれ、無事に運転免許証の更新手続きが完了し、今は正式な免許証カードがDMVから郵送されてくるのを待っているところだ。今度は果たして何年間の有効期限のカードが届くのだろう。【河合将介】

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