2014年に上映されたハリウッド映画の出演者や制作スタッフの人種、性別を調査したところ、興行収入トップ100位にランクインする作品の出演者の73・1%が白人だったことが分かった。南カリフォルニア大学(USC)アネンバーグ・コミュニケーション・ジャーナリズム学部の研究者が発表した

 「人気映画700作品における不平等」と題した調査結果によると、トップ100位にランクインする作品の中で、台詞がある役は4024キャラクター。人種別に見ると、白人の次に多かったのが黒人で12・5%、アジア系が5・3%、ヒスパニック・ラテン系が4・9%、中東系2・9%、そのほかの人種は1・2%だった。
 アジア系監督が制作した作品はわずか2・4%で、興行収入700位までの作品の中では、アジア系監督は19人しかいなかった。
 また米人口でヒスパニックやラテン系が占める割合は全体のおよそ17%であるのに対し、700位までの作品の中で、彼らが台詞のある役を演じる割合はわずか5%だった。
 調査を行った研究者によると、この割合は07年度に行った調査結果とほぼ変わらず、いまだ人種の多様性が欠如していると指摘する。
 女性の配役に関しても、14年に公開された映画の上位100作品で、女性が主役を演じたのはわずか5作品。45歳以上の女性が主役を演じている作品はなかったという。
 一方で監督が女性の場合は、40歳から64歳の女性の役が7・8%上昇していた。
 上位100作品で、台詞のあるゲイやレズビアン、バイセクシュアルの役はわずか19キャラクター。トランスジェンダーの役はなかった。

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