カリフォルニア州だけでなく、西海岸各地で山火事が発生している。加州では干ばつによる乾燥で火の手がさらに拡大し、北加レイク郡では9日に新たな山火事が発生。これまでに1万6500エーカーが焼失し、近隣住民には避難命令が出された。全米省庁合同火災センターなどが発表した。

 サンフランシスコから北におよそ100マイルに位置するレイク郡の山火事では、およそ50棟の住宅が火の手にさらされており、近隣住民には避難命令が出されている。これまでのところけが人や住宅への被害は報告されていない。
 加州森林保護・防火局によると、1600人以上の消防隊員が消火活動にあたっているが、12日朝までの鎮火は6%にとどまっている。
 北加地区では先月末から大規模な山火事が発生しており、同郡を含むヨーロー、コルーサの3郡で発生していた山火事では、7万エーカーが焼失。住宅43棟が全焼した。現在までに90%が鎮火している。
一方、南加地区のリバーサイド郡でも山火事が発生しており、カリフォルニアワインの産地としても知られるテメキュラとパームデザート近郊でおよそ500エーカーが焼失した。近隣住民1人がやけどを負い、消防隊員3人が軽傷で病院に搬送された。これまでに50%が鎮火。10日には、付近の住民に避難命令が発令されたが、11日朝には解除された。
 加州消防局によると12日現在、加州では16カ所で山火事が起こっており、1万1千人以上の消防隊員が消火活動にあたっている。
 気温の上昇と乾燥により、西海岸各地でも山火事は発生し、全米省庁合同火災センターによると、加州とアリゾナ州の州境に位置するハヴァス国立野生動物保護区付近でも8日に山火事が発生。これまでに6400エーカーが焼失した。住宅11棟が全焼し、付近の住民には避難命令が出されている。12日現在までに40%が鎮火。
 ワシントン州のカスケード山地北部で発生した山火事ではこれまでに3万4500エーカーが焼失。キャンプ場にいたおよそ360人が避難した。

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