ロサンゼルス市で個人情報の盗難が増加しているのを受け、同市のマイク・フォイヤー法務官は11日、市民に注意を喚起するとともに、対策を強化すると発表した。

 同市では、個人情報の盗難件数が年々増加しており、フォイヤー氏によると昨年は254件の盗難被害が報告されている。
 しかし今年に入ってからすでに375件発生しており、昨年の被害件数を越えている。
 個人情報には、ソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)やデビットカードやクレジットカード番号のほか、名前、生年月日などが含まれる。
 犯人は郵便受けやゴミ箱の中から個人情報が記入された書類を入手しており、不正に入手した情報は、カードの不正利用や身分証明書の偽造などに悪用されるケースが多いという。
 対策として、郵便受けの鍵は閉め、郵便物は溜めないようにし、個人情報が分かる重要書類はそのまま捨てるのではなく、必ずシュレッダーなどにかけて個人情報が分からない状態にしてから処分するよう促している。
 銀行のカードなどのパスワードを設定する際は、誕生日など判読しやすい数字は避けるよう呼び掛けている。
 同氏はガソリンを給油する際にも注意が必要と指摘しており、支払い機能が付いている給油機には犯人が個人情報を盗み取るシステムを仕掛けていることもあるため、支払いの際は出来るだけデビットカードの使用は避けるのが望ましいとしている。

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