ゲートボールで国際親善 :5カ国から85人が全力プレー

0

第1ゲート通過を試みる選手たち

第1ゲート通過を試みる選手たち

ブラジル選手のスパーク打撃

ブラジル選手のスパーク打撃

 米国(南カリフォルニア、ハワイ)、日本、カナダ、ブラジル、アルゼンチンの5カ国が参加した「USA国際親善ゲートボール大会(南加ゲートボール協会とUSAゲートボール連盟の共催、当山勝正実行委員長)が20日、パサデナのクロッケークラブで行われ、猛暑を吹き飛ばす熱戦を繰り広げた。大会は昨年に次ぎ2回目で、各国の愛好者が親睦を図るとともに、南加と世界での普及の願いを込め、参加者85人が全力でプレーした。

 ゲートボールは1947年に日本で発祥した。ルールは簡単で、5人対5人に分かれ、スティックを使い、各チームが赤と白のボールを打つ。30分間で3カ所のゲートを通し、最後に中央のゴールポールに当て、総合得点で勝敗を決める。子どもから高齢者まで、年齢、性別、体力、ハンディにかかわらず、誰でも楽しむことができるスポーツとして親しまれている。戦術が重要で、団体競技ならではのチームワークが要求される。
 競技人口は、世界45を超える国と地域で約1000万人、日本は60万人、最多の中国では500万人を数え、世界大会が4年に1度開かれている。高齢者のスポーツと思われがちがちだが、ジュニアの普及に努めるなど、若者も増えており、今大会には日本から20代の社会人と大学生の参加が見られた。
 選手12人とともに来米した日本ゲートボール連合(本部・東京)事務局長の関口孝則さんによると、世界での普及は、まず日本人が旅行または移住した国々で紹介し、また海外在住者が日本に里帰りした時に覚え、各国に持ち帰ったという。そのため、今大会にも日系2世の参加が目立ち、日本語が「公用語」として会話が飛び交った。
 今大会は、16チームがエントリーし優勝を競った。当日の気温は100度を超す炎天だったが、参加者は一打一打のプレーに集中。リーグ戦を勝ち抜いた8チームがトーナメント戦に進み、優勝はブラジル4、準優勝が日本A、3位にロサンゼルスBが入った。

熱戦を繰り広げたブラジルと日本の決勝戦

熱戦を繰り広げたブラジルと日本の決勝戦

 ブラジル・サンパウロから来た選手15人は、12時間かけてやって来た。チームの代表で、両親が群馬出身の2世本多八郎さんは、大会について「高齢者同士のふれあいがあり、若い人が上手で、一緒にプレーできて刺激になった。(試合以外では)町も観光できて皆が楽しめた」と喜んだ。国内には約1万人が競技し、その9割が日系人という。3年後の世界大会のホストに名乗りを挙げており、本多さんは開催を契機に南米の普及につなげたい希望を持つ。誘致に対し「世界の国々で開かれている、こうした親善大会に参加し、親睦を深めることが大事」と、意見を述べた。
 アルゼンチンチームの代表のオラシオ・玉那覇さんによると、国内では約300人が楽しんでいるという。メンバーの平均年齢は70代半ばで若返りが課題だが「ゲートボールは本当におもしろい。普段は一生懸命仕事をして、日曜日が来るのが楽しみ。弁当を持って運動場に行き、朝から晩までやっている」と紹介。今回ブエノスアイレスから来た16人は「ゲートボールができるのなら」と、16時間の長旅は苦にならなかったといい「勝ち負けは別にして、国際大会に参加する度に、友だちができてうれしい。そして、その友だちに今回また会えたことがうれしかった」と語った。
決勝戦を終え、健闘をたたえ合うブラジルと日本の選手

決勝戦を終え、健闘をたたえ合うブラジルと日本の選手

 南加協会のシゲル・ヒラさんは、3位という好成績を「みんなよく頑張ってくれた」と評価した。会員数の減少と高齢化問題を抱えており「会員を増やすのは、難しい。この大会の参加者は10人で少な過ぎる。若い人を誘うのは、無理かもしれない」と現実を直視しながら「人数は少ないけど、今のメンバーだけで楽しめればいいと思う」と話した。
 実行委員長の当山さんは大会を総括し、昨年の参加が3カ国だったのに対し「今年はハワイ、ブラジル、アルゼンチンから来てもらい、参加者が大幅に増えてよかった」と喜んだ。「そして、世界から来た人がゲートボールを通じて親睦を深めることができたのが何よりもうれしい」と大会の成功を誇った。当山さんは南加協会の前会長を務め、今も「活性化と普及」を合言葉に尽力する。「何もやらないとマンネリ化するので、このような親善試合は重要である」と、大会の意義を強調しながら「リタイアした人が健康と第2の人生を楽しむために、ゲートボールを始めてもらえればうれしい」と願った。
 日本連合の関口さんは、今大会について「5カ国が集まり親睦してすばらしかった」と、たたえた。活性化を目指す南加にエールを送り「愛好者が、ゲートボールを知らない人に楽しさを伝えてほしい。そうすれば仲間の輪が広がり、楽しさは増すだろう」と期待を寄せた。
 南加協会の詳細は当山さんまで、電話323・731・0699。メール—
 [email protected]
【永田潤、写真も】
味方のボールにタッチするブラジルの選手

味方のボールにタッチするブラジルの選手


大会は炎天下で、熱戦が繰り広げられた

大会は炎天下で、熱戦が繰り広げられた


ゲートボールで親睦を深めた参加者

ゲートボールで親睦を深めた参加者

Share.

Leave A Reply