日本の世相雑感

0

 日本を愛すゆえの世相雑感だが、日本で近年「ゆるキャラ」というのがはやって広がり全国の自治体でも競い合っている。動物の縫いぐるみをかぶるマスコットに名前をつけて喜び騒いでいる。つくづく日本の国全体の幼さを感じる。平和は良いが、人間がかぶり物をしてどこが可愛いのかなあ。中でかぶっている人の尊厳はどうなんだろう。動物を擬人化したコマーシャルも何これ? が感想。こんな事を書くとうるさい奴と思われそうだが幼稚な国民性を感じて気になる。単一民族、単一文化の日本人は群衆心理に流され踊りやすいのか。
 嫌な事件があって、やっと犯人が捕まった後にTVニュースでは必ず街で近所の人へのインタビューがあり、皆同じように「犯人がつかまってホッとしました」と安易に言っている。なぜそんな簡単にホッとするのかな。すっかり安心できる社会になったわけでもないのに。残念なことだが同じような犯罪者はあちこちに潜在していて嫌な事件も次々と続いているのが現実。一人捕まっても終らず他で繰り返される。いつも単純、典型コメントを安易に臆面もなく流すテレビ側のセンスは有害ではないかとさえ思う。
 人が亡くなって悲しんでいる遺族に、今のお気持ちは? と聞くバカアナウンサーも多い。どういう了見か。
 ガラリと話題を変え、去年5月の磁針欄で僕は日本のスポーツ選手がプロもアマもよく「応援よろしくお願いします」と口にするのを気に入らないと書いた。僕は好き勝手に書くが、多くの人から共感のご意見を頂いた。そうしたらである、今年1月下旬の日本の新聞のスポーツ欄でイチロー選手が「応援よろしくお願いします、とは絶対に言わない」と発言していた。嬉しいね。イチロー選手はNYヤンキースを去り今季遥かマイアミ・マーリンズに移籍した。年々高齢化の影を感じさせる中での厳しさと寂しさも漂う転身と再出発、その門出で心境を述べた。
 応援をお願いします、ではなく応援してもらえるように自分はやるべき努力を全部やる、と決意を披露している。さすがに立派だ。彼ほどの選手になると自身の考えがしっかりして見事。でも、ひょっとして羅府新報の磁針欄を読んだのかもね? と思っておこう。【半田俊夫】

Share.

Leave A Reply